うつ病の殺し方講座

うつ病の殺し方講座 本編

【段階１】どんなに苦しくても、自殺だけはしない"理由"

　まずは、一番どん底にいるあなたに……

「もう死んでしまいたい」あなたに……

「死んでしまいたいほど生きるのが辛い」あなたに……

　言葉を届けます。

”幸せになりたいのに、なれない……”

”こんなに頑張っているのに、苦しみが一つも減ってくれない……”

”朝起きてから夜寝るまで、火炙りにされているように苦しい、辛い、吐きたい……”

”楽になりたい……”

　よく分かります。

　私もそうでしたから……

　もう苦しすぎて、死んで楽になりたいなんて思いながら、ずっと布団の上でゴロゴロしていました。

　歯を食いしばりながら……

　では、さっそく伝えようと思います。

「死にほど苦しい人生なのに、何のために生き続けるのか？」

　この問いに対する、私なりの答えを教えます。

　先に言っておきますね。

　……この”答え”は魔法ではありません。

　この答えを知った瞬間、幸せになるとか、苦しみから解放されるとか……

　そんな奇跡は起こりません。

　そんな”魔法の言葉”は、私は持ち合わせていないので……

　この言葉を聞いた後も、苦しみの量は変わりません。

　苦しみの量を減らしていく方法は、このトピックではなく、この次のページでお話するので……

　では、この言葉はあなたに何をもたらすのか……

　それは……

　「死ぬほど苦しいのに、生き続ける意味」です。

　あなたの苦しみに、意味を与えます。

　……それでは、答えに迫っていこうと思います。

　★★★

《苦しんで、苦しんで……苦しみ続けた人生経験を、未来の誰かに残すため》です。

　あなたがうつ病で苦しんだ経験を、書き残して、未来の誰かに伝えることで……

　未来の誰かがうつ病を倒すための、ヒントになる可能性があります。

　たしかにあなたは今、死ぬほど苦しい、早く楽になりたい……

　でも、私はあえて言います。

　生きろと。

「まだまだ限界を超えて、くたばるまで、苦しみ生き続けろ」と。

　うつ病とは、人類最大の敵です。

　高齢者を除くと、日本人の死因で最も多いのは自殺です。

　もちろん、自殺の原因がすべて鬱病であるとは言えませんが……

　うつ病は、人類最大の敵であり、大魔王なんです。

　ゲーム攻略の視点で考えてみましょう。

　この世界に、”うつ病”という魔王がいて、人類を脅かしている。

　うつ病は、人類に苦しみをばらまきます。

　うつ病になった者は、あまりの苦しみに耐えきれず、自ら命を断ってしまう……

　その結果、人類の人口は少しずつ減っていき、衰弱していきます。

　苦しいから死んで楽になる、というのは簡単です。

　それで自分自身は助かるのかもしれない……

　でも、あなたが助かっても、この世界にうつ病は残り続けます。

　うつ病で苦しむ子供は、今後もたくさん生まれるでしょう……

　だから、私から一生のお願いです。

　生きてください。

　俺と一緒に戦ってください。

　……この世界から、うつ病で苦しむ人を、未来永劫なくすために……

　力を貸してください……

　もしも貴方が、うつ病を倒せず力尽きたとしても、

　あなたの人生の経験は、未来の人々の学びになり、未来のうつ病患者を助けるヒントに繋がります。

　あなたが自分のために生きる意味を持てないのなら、

　どうか他人のために生きてください。

　最後まで足掻いて、未来の誰かに人生経験を託してください。

　未来の誰かがうつ病を倒すヒントを残して死んでください。

　あなたのように、どん底で苦しんでいる人を助けられるのは……

　同じくあなたのような、どん底で苦しんだ経験を持っている人しかいないんです……

　あなたにしか救えない命がある。

　あなたの苦しみが、いつか未来の誰かの救いになって、うつ病と戦う武器になる……

　あなたは、勇者に選ばれたんです……

　一緒に世界を救ってください。

　うつ病という巨悪を、倒すために……

　最後まで戦って、限界まであがいて、そして死んでください……

　これが、ドン底にいた当時の私の、”生きる意味”だったものです。

　自殺願望を、ギリギリで思いとどまれた考えかたです。

　この"絶望的な答え"は、あなたの苦しみをちっとも減らすことはありません。

　でも、生き続ける意味なら与えられる。

　未来の誰かのために、もっと苦しめという悪魔の言葉です。

　でも、安心して、

　さっきも言った通り、

　この次のページで、”苦しみを減らす方法”を教えます。

　だから、今ここで、

　「私はこの先の人生、どんなに辛い目に遭ったとしても、自分から命を絶つ選択はしない」

　と、誓ってください。

　地獄の誓いですね。

　まぁ、安心してください。

　次のページで、苦しみを減らす方法を教えます。

　さぁ、次のページへ

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