第2話 長旅に出てまして

 制作ノートと簡単なシノプシスと筆箱を持って旅に出てました。

 船に乗ったり、レンタカー借りたり、新幹線に乗ったり、高齢者向けの割引サービスに加入しているため、のぞみには乗れない。でも良いもんです。時間のある私にとってはそんなに変わらないし、暮らしの近くにひかり、こだましか止まらない新幹線専用の駅があって、そこなら車も喫茶店のおばさんに頼んで止められるサービスが受けられる。一日四〇〇円で何日も置いておける。それなんかを利用しながら長旅へ…

 ちょっとリフレッシュ。こんな時は国内の鄙びた温泉地かローカル電車が走る車窓に埋もれるに限ります。景色が美しい。山、川、森、田んぼ、麦畑、以外何もない。

究極の逃避です。なんて…我が家もスケールの小さい同じ風景の中にあるんですけどね。

 でも西日本は田んぼが大きい。山も大きい。見るもの全てサイズがデカくて圧倒されます。いい景色と感じました。

 実は名古屋からは西日本は遠いんです。日帰りできない。山陰なんて恐ろしく遠い。何日も泊まらないと行ける気がしない。出雲大社には二回しか行ったことがない。飛行機ならひとっ飛びなんでしょうけど…今回は瀬戸内をカーフェリーだとか新幹線だとかを利用してのんびりと出かけてみました。憧れの萩、津和野、広島。広島を除いては初めて出かけるところばかりです。

 前に倉敷に行って思いの外感動した一般人の私は、どうもレトロな景色が好きなようです。旅の間に初めてシャッターを切った場所は門司港駅。ドラマオリエント急行殺人事件の下関駅に姿を変えた駅です。レトロで雰囲気のある佇まいが見事でした。ここだけ駅員さんの衣装が違うらしい…明治時代を彷彿するような感じの制服…日本には良いものが沢山残っているのでそこを尋ねるのも良いもんだと、今後の課題に日本の旅を加えても良いなあと思いました。

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