第三幕【粘性崇拝】②

 はぐれてしまった相手、斬緒きりおとどう合流するのかについて思考を巡らせていたリアンは、隣にいるシェーレの勘に頼ろうかと思い始める。


「コイツの思考は信用出来ねぇけど、コイツの勘はコイツより頼りになるしな」


「…………はぁ」


「アイツ、絶対大丈夫じゃねぇだろ。軽い怪我で済んでいないだろうし、死んでいないと良いんだけどな……」


「キリオさん」


 少し間を開ける。


「心配ですよね」


「俺達は少し皮膚が焼けた程度で済んだけど、アイツはこの程度じゃ済まねえし、どうにか見付け出さねえと……見付けて、どっかで治療を受けないと不味いぞ」


 記憶が正しければ、火傷の程度によっては、身体の一五パーセント、下手すると、身体の二パーセン以上で入院が考慮されるらしい。


 その程度がどの程度なのか全く分からないが、とにかく火傷があちこち出来るのは宜しくないという知識はあるので、リアンは目に見えて焦っていた。


 長い間放置していたら、どうなってしまうのか──と。


 重傷と言っても過言ではない怪我をした挙句、服が殆ど燃えた斬緒と違い、二人は殆ど怪我をしておらず、数カ所火傷を負い、服が軽く燃えた程度で済んでいる。


 重傷と言っても過言ではない怪我をした挙句、服が殆ど燃えた斬緒は、ネルケ・トレットマンを己の味方に付けた上に、彼女に怪我を治療して貰い、新しい服も調達して貰ったので、二人が心配するほど酷い状態にはないのだが、そのことを二人は知らない。


「なあ、シェーレ……お前、キリオがどこに行ったのか分からねえか? せめて方角だけでも分かればなんとかなると思うんだけどよぉ」


「…………?」


「キリオがいるお陰で忘れ掛けてたけど、そういえばコイツ、こういう奴だったわ」


 シェーレ・シックザールを自陣営に取り込む最大の欠点であり、敵陣営に送り込む最大の利点でもある部分──それは、非常に意思疎通が困難であること、だ。


 現時点では、意思疎通の仕方を熟知していたグランツ・テクストブーフや、シェーレに気に入られているが故に、彼女と意思疎通が出来る浮舟斬緒以外は、彼女と意思疎通出来る可能性が限りなく低い。


 シェーレと意思疎通を取れる斬緒。意思疎通を自体は出来なくとも、どう行動するのかある程度なら予測を立てれるフェドート。この二人がいるお陰で(せいでと換言することも可能だが)、今まで問題なく意思疎通が出来てしまった結果、シェーレと意思疎通を取るのが非常に困難であることを半分くらい忘れてしまっていた。


 意思疎通出来ない人物だから、出来れば顔を合わせたくないと思うぐらい苦手意識を抱いていたというのに。何故、今という今まで忘れていたのか……。


 自分は思っているよりも馬鹿なのかもしれないと思った。


(今更だけど、なんでキリオは、コイツに気に入られてんだ?)


 仮にシェーレが、斬緒に対して好意的な感情を抱いているリアンがそれを言うのかと反論したとしても、それとこれは別だと言い放っただろう。


 レーヴェンと似ていることを抜きにしても、彼女に対して好意的な感情を抱いているのは何故なのかと問われれば、いくつか用意することが出来るし、「アタシもそれと同じですよ」と返されたら、否定することは出来ないが──しかし、納得出来るのかと言われると、微妙だ。「うーん?」と、首を傾げてしまうと言えばいいのか。そんな感じなのである。


 嘘は言っていないのだろうし、間違ったことを言っている訳でもないのだろうが、少しズレているのではないか、と。


(そういえば、レーヴェンのことも気に入っていたな)


 斬緒ほど懐いていたかと言われれば、ノーである。そもそも、彼女は斬緒とレーヴェンのこと重ねていないだろう、リアンと違って。


 斬緒とレーヴェンのようなタイプに懐く傾向があるのかもしれない。


「フィセルさんは、キリオさんのこと、好きですか?」


「なんだよ突然。好きに決まってんだろ」


「フィセルさんは、キリオさんのこと、嫌いですか?」


「……そんな訳ないだろ」


 虚ろなボトルグリーンの瞳に見詰められると、本当にそう思っているのかと問い詰められているように錯覚してしまい、なんとなく居心地の悪さを感じてしまう。


 コイツのそういうところも苦手なんだよな──と、思いながら、視線を逸らす。


 本当にそう思っているのか問い詰められていると錯覚したのは、嫌いという感情が僅かながらでも存在していると自覚しているからだ。


 浮舟斬緒という人間自体は好いている。


 しかし、彼女の全てを好いている訳ではない。


 嫌いだと感じる部分はある。


 どこが嫌いなのかと問われれば、自分でもよく分かっていないため、答えることは出来ないが。


 フェドートに「俺はキリオのどこを嫌いだと感じてるんだろうな?」と問えば、その答えを即座に知ることが出来ただろう。その代わり、彼のメンタルは一気にボロボロになっただろう。


 フェドートは、リアンに対してあまり良い感情を抱いていない──嫌いというのとはまた別だろうが、とにかく好いていない。一番近い表現をするなら、気に入らない、なのだろう。


 半ば放任しているシェーレと違い、リアンに対してはかなり攻撃的だ。


 何かある度に、嫌味を混ぜてあれこれ言ってくる。しかも、リアンの心を的確に抉る形で。


 斬緒が関わらなければ、そこまで嫌味が飛んで来ないのだが、彼女が関わった途端、嫌味の棘の鋭利さが増す。


 彼ほど口が回らないリアンは、最終的には彼に言い負かされるため、最近では可能な限り会話をしたくないの境地に至っている。


 言われた一番傷付いた言葉は、コンプレックスに思っている低身長を弄る内容ではなく、「貴方は斬緒のことが本当に好きなのですか? 好きだと思うことで、あの子にレーヴェンさんを重ねていることへの罪悪感を和らげようとしていませんか?」と、触れられたくない部分にがっつり踏み込んだ内容だったときだ。


 踏み込まれた挙句、そこを踏み荒らされた内容を真正面からぶつけれたとき、沈黙以外の選択肢を選ぶことが出来なかった。


 斬緒がいるときは言わないのが、性質たちが悪い。


「フィセルさん」


 一日に一度であっても、シェーレの方からリアンに声を掛けて来ることは珍しいのに、それが二度も起きたので、彼は少しだけ驚いた。


「……なんだよ」


 そのため、ワンテンポ返事が遅れた。


 自分から声を掛けて来たのに、シェーレは何も言わず、ピタリッと動きを止める。


 せめて一言何か言ってから動きを止めろよと思いながらも、そんなことを言ったところで無駄であるということも知っているため、溜息を吐くだけに留めた。


「急に止まってどうしたんだよ」


 その言葉に反応を示す代わりに、懐から己の武器である鋏を取り出す。


 内側にも外側にも刃が付いた特殊な鋏。


 鋏という言葉を聞いて連想する用途では使うことは殆ど想定されておらず、武器として使うことを想定して作られた物。勿論、紙や髪を切るのに使うことも出来なくはないが、外側にも鋏が付いているため、慣れていない人間が使えば怪我をする。


 シェーレ・シックザール以外が使い熟すことは出来ないだろう。


 製作者テールム・ガウディウム曰く、傑作らしい。


 両刃鋏タドミールという名前があるみたいだが、持ち主であるシェーレは覚えていないだろう。そもそも、彼女が何かの名前を覚えること自体かなり稀だ。


 リアンの名前ですら、割りと最近まで間違えて覚えられていた。出会ってすぐの頃に、正確に名前を覚えられた斬緒が、かなり例外なのだ。


 武器である鋏を取り出したということは、倒すべき相手──つまり、敵がいるということだ。


 リアンも反射的に身構え、いつでも戦える状態にしておく。


 すると──突然、人が現れた。


 二人の人間が、現れた。


 目の焦点が合っており、動きに不自然さがなく、殺意があり、虚ろさがない。


 つい先ほど出会い、倒した、洗脳されていた一般人──という訳ではなさそうだ。


 そもそも洗脳していたと思われるチェルヴェッロは、シェーレの手によって死んでいる。


 タイミング的に、どう考えてもナルツィッセの協力者だろう。


 斬緒を探す前に、目の前の二人を始末しなければならないらしい。


「この二人以外にも、まだ協力者がいたりしねぇよな?」


 そもそもの話、ナルツィッセは斬緒を殺すために、どれぐらい準備をしているのだ。


 この件に関わってから何度も思っていることだが、その激情はどこから湧き上がってくるのだろう?


 リアンに対して述べた理由は嘘で、妹を殺された復讐が本当の理由だと言われた方が納得出来るレベルだ。


 しかし現実は違う。


 妹の件は全く理由として含まれていない。


(キリオの母親がどんな奴なのか知らねえけど、一つ言えることは、ナルツィッセにとっては魔性の女だったんだろうな)


 ──俺にとって、キリオが魔性の女であるように。


 魔性の女と表現するか語弊を生みそうだが、一番適切な表現をするのならば、やはり魔性の女が的確だろう。


 敵が一歩、こちらに近付くために足を動かしたので、彼も一歩、足を動かし、距離を詰めた。


 その頃、ほぼ同時刻。


 浮舟斬緒が何をしていたのかというと、彼女は彼女できちんと考えていた。


 ナルツィッセと出会う前に、シェーレとリアンと合流するのが理想だが、そうはならなかったときを想定する必要があるだろう。


 斬緒とネルケの二人で、ナルツィッセを倒す方法──確実性は高くないが、あるにはある。


 そのためには、ある物が必要だ。


「ねえ、ネルケちゃん」


 また喋り方や声の出し方を母親に寄せ、彼女に問い掛ける。


「精神鈍化剤、持っている?」


「少しだけならぁ、ありますけど、何に使うんですかぁ?」


「眼鏡くんを殺すのに使うんだよ。私には意味がないけど、眼鏡くんには効果があるからね」


 精神鈍化剤──レヴェイユ雑技団薬剤部が作っている薬。


 見た目だけはどこにでもある白い錠剤。


 飲むと精神が常に落ち着いている状態になり、平時なら取り乱すようなことであっても取り乱さなくなり、平時な火山が噴火する勢いで憤るでも憤らなくなる──など、このような効果がある。


 人によってどの程度の間効くのか分からないが、乗員して耐性が出来たりしない限り──少なくとも三時間は薬の効果が出るだろう。


(ヴァルテンは絶対常飲していないだろうし……大丈夫だろう)


 これをどうやって飲ませるかという問題が出て来るが、それについてはしっかり考えている。方法を、きちんと考えている。


 この方法ならいけるかもしれない──という案が、一つあるものの、実行する前に、確認しなければならないことがある。


「ネルケちゃんの異能力の効果範囲って、確か五メートルだったよね? あれって半径での話だっけ? 直径での話だっけ?」


「半径五メートル、直径十メートルです」


「うん、うん、そっか、ありがとう」


 肉体的ダメージを負うだけでなく、精神的ダメージを負う方法だが、精神鈍化剤を飲ませるという点は、十中八九確実にクリア出来るだろう。


「何か武器になる物ないかな?」


 薬と素手だけでナルツィッセを殺すのは、かなり難しいだろう。薬の方は、レヴェイユ雑技団の人間が飲む前提で作られているため、安全性はそれなりに高い。副作用はあるが。


 髪の毛を使うことも一応考えたが、燃やされては意味がない。


 ネルケの異能力で治して貰ったところで、一度燃えることには変わりないのだ。一度でも燃えれば、あっという間に首を絞められている状態から脱するだろう。


 それでは意味がないのだ。


「あはっ。でしたらぁ、こちらとか、どうですかぁ?」


 照れたような笑みを浮かべながら、千枚通しを差し出して来た。


「なんで千枚通し持ってんの?」


 思わず素が出てしまう。


 ネルケから突然千枚通しを差し出して来たら、因幡も全く同じ反応をしただろう。


「…………あはっ」


「…………」


「…………」


「そうか……」


 それだけ呟くと、千枚通しを受け取った。深くは訊くなと本能から訴えていたのだ。


(ま、まあ、武器は手に入ったし、良しとしましょう)


 千枚通しは新品だった。

 それが余計に怖かった。


「ぁ」


 ポツリ。

 また雨が降り始める。

 だが、それは──バケツを引っ繰り返したような大雨ではない。


(この程度なら、なんとかしちゃうんだろうな)


 新品の服が一気にずぶ濡れになり、髪も大量の水が吸う。


 全身が雨水で濡れたタイミングで──とんでもない光景を目にした。 


 空に向かって巨大な炎が突き進み、雨雲を吹っ飛ばしていく光景を。


 雨が止み、雲が消え、夜空が見え──服があっと言う間もなく乾く。


「本当にやりやがった……」


 仮にも公的な組織に属する人間が、天候を変えるほど強力な力を、大量の市民に目撃されることを考慮せずに使用するのか──どれだけ私のことを殺したんだよと、彼の執念にドン引きする。


 ナルツィッセは、己の行動が、一般人にどのような影響を与えるのかが分からないほど、馬鹿ではない。


 確実に面倒なことになると分かっていて、このようなことをしているのだ。


「アイツ馬鹿だろ」


 しかも、それだけ力を使えば、確実に貧血になってしまうだろう。


(輸血パックか何かで、自分の血液を保存していたのか?)


 それぐらいのことはしそうではある。持ち歩くとなれば、数に限りがあるだろうが。


 服や髪だけでなく、水溜まりさえも乾いたのを確認しながら、思考を巡らせる。


 口を開ける度に、喉が乾いて仕方がないが、確認しない訳にもいかないので、「ネルケちゃん」と、また母親の真似をして問う。


「ここに来るときにさ、眼鏡くんが輸血パックか何かを持っているところとか、見てなぁい?」


 蛇足になってしまうが、浮舟因幡がナルツィッセ・ヴァルテンのことを眼鏡くんと呼んでいることを、斬緒は知らない。母ならこう呼ぶだろうと思って口にしている。


「見てません……けどぉ、荷物が私の倍ぐらいありましたので、もしかすると、その中に入っていたのかもしれませぇん」


「なるほど」


 輸血パックは、ネルケが斬緒に付いたときの保険だろう。


(……ここトート国だぞ。ローゼリアじゃないのに、良くあんなことが出来るな)


 こんなことをして、彼はどうするつもりでいるのだろう? レヴェイユ雑技団は力のある組織とはいえ、自国のローゼリアならばまだしも、他国で起きた大問題は、完全に揉み消すことは出来ない。


 そもそも、どのように言い訳するつもりなのだろう。


 レヴェイユ雑技団──というか、サタナは、斬緒のことをまだ諦めていないので、生け捕りにすればある程度のやらかしは始末してくれるだろうが、これはもうある程度を越えている。


(ヴァルテンは私のことを殺すつもりだし──間違っても生け捕りにするなんてことはしないだろうな……)


 死体を持って来たところで、怒りを買うだけで──天候を変えてしまったことが露見すれば、何かしら重たい処分が下る筈だ。


 そのことが頭に浮かべないレベルで斬緒を殺すことにのみ意識を向けけていたか、そのことがしっかり頭に浮かんだ上で、それでも斬緒を殺すことを優先したのかと、どちらかとしか思えないが──どちらであっても、恐怖しか感じない。


(……気持ち悪いなぁ)


 いつ彼が来ても良いように、身構える。


「随分と大胆なことしますねぇ。あはっ」


「ホントそう思う」


 斬緒はナルツィッセと戦う準備をした。


「──そこにいたのか」


 準備を終えた瞬間に、背後からナルツィッセに声を掛けられる。


 声を掛けたというより、どちらかと言えば、独り言と言っていると形容した方が正しいだろう。


 振り向けば、やや疲れた顔をしたナルツィッセがそこにいた。


 斬緒の隣りにいるネルケを、一瞥することさえしない。彼女しか、眼中にないのだろう。ただひたすら、彼女のことを凝視している。


 ある意味では好都合。


「そっちもそろそろ気付いていると思うから、言ってしまうが、僕の手元には自分の血を保存した輸血パックがある。輸血には使えないぐらい古いものもあるが、異能力を使う分には問題ない。折角ストックしておいた己の血液を、こんなところで使ってしまうのは勿体ないが、お前を殺すためには必要なことだ、背に腹は代えられない」


(馬鹿じゃねえの? 私を殺すためだけに、そんなことまでするのかよ)


「それぐらい、お前のことを殺したいんだ」


「中途半端な癖に?」


 ネルケのその発言は、意図を持ったそう言ったというより、出鱈目でたらめに発言した内容が、偶然意味を成すものになったという印象を受けた。


 少なくとも、彼の心を抉ろうと思って言った訳ではないのだろう。


 そんな発言でも、いや、そんな発言だからこそ──ナルツィッセの顔に、動揺が浮かんだ。


「あの人の娘でなければ大したものだが、あの人の娘にしては大したことがないな」


 千枚通しを持った彼女を鼻で笑うことで、無理矢理冷静さを取り繕い、炎を放つ準備をする。輸血パックを全て使い放たしてしまったが、斬緒を殺すには充分だ。


「良く出来た偽物──と、前に言ったが、一部修正しよう。見た目だけは良く出来た偽物だ、お前は」


「…………」


 少しは言い返して来るのではないかと思ったが、そんなことはない。


 言い返す余裕すらないのだろうか。

 それとも何か企んでいるのだろうか。


 どちらにせよ、行動すれば分かる。


 斬緒に向かって、炎を放つ。


 直撃しないように身を捩った彼女は、肩が焼けたことなど気にせず、真っ直ぐ──ナルツィッセの方へ走る。


「ッ?!」


 予想外の行動に面喰らってしまう。


(あの人も、それなりに無謀なことをするが、ここまで馬鹿ではなかったぞ‼)


 驚きこそしたが、「所詮はあの人の偽物ということか」と、勝手に納得し、もう一度炎を放つ。


 流石にこれを避けることが出来なかったが、彼女は歩みを止めない。


 そしてナルツィッセの眼前まで距離を詰めた彼女は──


「⁉」


 彼にキスをした。

 しかも、ディープな方のキスを。

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