第8話 レジ
唯「あれ、あの人何でレジ通してあげないんだろ」
中年くらいのおじさんがハット帽を被り、片手にビール缶を持って、今レジに立っているカヤチに話しかけようとしているが中々反応してあげてない。
「どうしたんだろ、まーいいや。ウチがやってあげよ。」
使ってなかったレジを開けて、
「はい、おじさん。こっち空いてるよ。」
そう言うと嬉しそうな顔で帽子を取ってビール缶を置く。
「はい、290円ね。現金?」
おじさんは黙ってお金を置いた。もうボロボロになった硬貨だけどピッタリ290円だった。
「ありがとうございました。」
そう言っておじさんは出ていく。
すると、レジの下に帽子が落ちてた。さっきのおじさんのだ。
慌ててコンビニの外に出るも田舎で直線しか広がってない道路なのにさっきのおじさんはどこにもいなかった。
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