第5話 家

 唯「ただいま〜。」


 扉を開ける。電気は消えたまんま。

 今日も。


 母の部屋をチラッと見たら寝ている母が見えた。

 いつからか、ずっともうこの調子だ。もう暫く会話もしてないし、日常生活で関わる機会も少ない。話したいけど、これじゃあ無理。


「おやすみ〜。お母さん。」


 今は午前の2時。一日が始まる。

 今日も何も無い日だった。

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