眠り姫の色

第1話サキノの夢

私はサキノ。

ライブ配信!!異世界転移!?でクロノお兄ちゃん達と冒険してる仲間なの。

そんな私は絵を描く事が大好きだ。

私はとある諸事情で今寝たまま。

そしてこれは私の夢の中の話。

◇

◇

◇

うーん……クロノお兄ちゃん……。

あれ？私寝たままだぁ。

起きれないんだけどどういう事？

『おーい！カラーウルフ！？』

『………………………………………………』

あれ？聞こえないのかな？

『おーいってばーーーーー！！』

『………………………………………………。』

ダメだ。

カラーウルフにも私の声が聞こえてないみたい。

外の様子も分からないし…ひまだなぁ。

そうだ！！！！！

こんな暇な時は絵を描こう！！！

私はナイスアイデアを閃く。

◇

さぁ…何を描こうかなぁ？？

私は人差し指をすーっと空に向ける。

そして。

えーーーいっ！！

ババーーーーーン！！！

描かれたのは私の相棒カラーウルフ！！

うん！これはいい！！

なかなか上手くかけたーーー！！

じゃあ次は。

えーーーいっ！！

次に描いたのはカルマお姉ちゃんの相棒フェリス！！

猫型魔神で真っ白な猫ちゃんだ！

もちろん剣を構えているのだ！

うんうん！中々上手くかけたーーー！！

せっかくだからお姉ちゃんも描こうっと！！

長くて透き通る綺麗な白髪。

そして綺麗な顔立ち。

これがカルマお姉ちゃんだ！！

ふんふん！

これも中々……。

うーーーん…でも…誰かに見てもらいたいなぁ。

ちょっぴり寂しくなってきた私。

こんな時にやっぱり思い出してしまうのはクロノお兄ちゃん。

いつも元気で…皆を笑わせてくれて…そしていっつもサキノに凄く優しい私の大好きなクロノお兄ちゃん……。

クロノお兄ちゃん！！！！！

◇

気がつくと私はまた絵を描いていた。

よいしょよいしょ……。

えーーーーーい！！

これはね！！

お兄ちゃんと一緒にいる雷武ちゃん！！

私は次にお兄ちゃんを書こうとすると。

どこからともなく私の意識の中に聞こえた気がした声。

『ふん！お前…俺様の画…上手いじゃねぇか…色がいいな。』

え？？

雷武……ちゃん？？

私は思わず笑顔になる。

そして私は次に書いた絵は。

色とりどりに沢山の色を使って描いた…クロノお兄ちゃんの顔だった。

◇

うん！カッコイイ！！

早く起きて…今度はちゃんと皆の絵を描きたいな！