第24話 きめ細かい肌

「捕まえた」


 インガが捕まえたのは真っ白なフードを被った何者かだった。


「ふわっ ちょちょ!!」


 小柄な身体は持ち上げるのは十分に容易たやすい。


「背後の俺に気づかなかったって事は 尾行してたのはあの3人の誰かか……」


「離せだ!」


「女の子?」


 インガがフードをあげて顔を見ると、きめ細かい肌にはっきりとした目元の端正な顔立ち。


「なな 何でバレただ?!」


「確かに尾行自体は上手かったが さては緊張しいな?」


「緊張するに決まってるだ!!」


「だ?」


「何で気付いただ? 今後に活かすだ!」


殊勝しゅしょうな志で でも敵か味方かわからん奴に教える事はない」


 その時。


「インガっ!」


 タイガの呼び声に反応したインガ。


「あ……」


 少女はインガの一瞬の隙をついて路地裏へ消えていった。


「何してたの?」


「いや……」


 (まあ 場所はわかってるし 目的もよくわからない……)


「行かないの?」


「今行く」



    ◇ ◇ ◇




「お兄ちゃん お兄ちゃん! ヤバのいただ! やばば! だだ!」


 少女は耳に着けた連絡手段で会話している。


「ちょっと 落ち着け どうした?」


「っふー はー お兄ちゃん!」


「落ち着いて喋れ」


「バレちゃっただ」


「バレた?! アイツらに気づかれたのか?」


「ちっ違うだ! ななんかヤバのいただ!」


「仲間?」


「わかんないだ」


「で どうしたんだ」


「一応 逃げただ でもヤバの何でわかったか教えてくれなかっただ!!」


「命の危険を感じたら直ぐに尾行辞めていいから」


「わわ わかっただ」


「もう直ぐでそっち着く」


「はいだ!」


 会話の相手は『シロフクロウ』リーダーEveエバ。Eveは巨大なシロフクロウの背に乗り夜空を駆ける。

 



✴︎後書き

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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