第16話 重い腰
ヒウが現ると笑い声は止み、男達は一斉に頭を下げた。インガもとりあえず下げておいた。
「おおー! あなたがここのボスかい?」
雪菜は目を輝かせてヒウを見つめる。
「ニグレ」
腕が出そうになったニグレをレンが制止した。
「顔上げて」
男達はゆっくりと顔を上げ出す
「ボスか?!」
「そうだね ここの支部長をやらせて貰ってるよ」
「雪乃!! ほら! 会えた!」
「わかったって……」
「えっと…… 何か用があって来たのかな?」
「そうだ! 私た…… 俺達は戦果?成果? まあそのどっちかを欲しいんだ! 今すぐに!」
「ええと 具体的に何かあるのかな?」
「ああ!
落葉地区、治安維持管理局が毎年発表する特定警戒区域に指定されている内の一つ。
特定警戒区域にはレベルⅠからレベルⅤまであり、レベルⅠが最も警戒レベルが低く、レベルⅤが最も警戒レベルが高い。
落葉地区は特定警戒区域レベルⅠである。レベルⅠと言っても基本無法地帯であることには変わりない。
「んー それで何を求めて来たのかな?」
「それはもっちろん一緒に協力して欲しいのさ! 俺達だけで破壊⭐︎してもいいんだけど 君達も協力すれば君たちの 成果になる! こういうの…… え えと……ワンワン?」
「Win-Win?」
「そう!それだ!」
「そうだね いい提案だ インガ タイガ 君達が手伝ってきなさい」
抑揚を一切つけずに彼女達の提案に乗った。
「……ん……?!」
インガはヒウの方を急いで見たが、もう既にヒウは背中を向けていた。インガが何かを言うのを遮るようにヒウは言う。
「インガ 上手くやるんだよ」
「え ちょ 2人だけ?!」
雪菜が驚いて声を上げる。
「お姉ちゃん もう十分過ぎるよ……」
雪乃が雪菜の服を引っ張る。
「ボスー!!」
そう雪菜が大声で叫ぶと、ニグレが堪らず近くの扉を叩いて大きな音を立てた。
「ちょちょ…… か……帰るから……」
彼女らは
「インガ行こ」
「……」
数十秒してインガは重い腰を上げた。
「まっ 頑張ってこいよ」
レンがインガの背中を叩いた。
「痛った……」
「テン姉? 落葉地区って潰してよかったんだっけ?」
ファイアがテンに疑問をぶつける。
✴︎後書き
最後まで読んでくれてありがとうございます。
応援お願いします!!!!
お願いします!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます