米国の魂(アメスピ)から峰に変えて1本目〜リトライ
三銃士3人で壱万五千円な〜り〜…
俺は頼子からゲロを浴びせられたので、シャワーを浴びて、風呂から出たついでに棚の奥からニコチンの重い【峰】と言う13ミリの煙草を出した。
今までは米国魂の1ミリという、吸う時間がやたら長い割に全然煙が入ってこない、だったら吸わなくても良くない?的な煙草を吸っていたが、もう限界だ。
ガツンとくるヤツが欲しいから…出してしまった。
スウウウウ…ハアアアア…『オフッ!』…オエ…
久しぶりに重いの吸うとクラッと来る。そもそも今日吸い過ぎだし…
さて、俺だって無限に金がある訳じゃない。
これから問題が起きる度に金を払っていたら破産だ。
なんせ頼子の方が稼ぎが良いのだ。そして頼子は仕事辞めるだろうな。
俺はいつまでも契約社員だしなぁ、やっぱり仕事変えるかな〜でも俺の仕事…コールセンターの在宅管理最高なんだよなぁ〜俺だけかも知れんけど、やる事やってれば小説見放題、煙草吸い放題最高なんだよなぁ…
『和樹さん?ある程度片付きましたけど…』
『あ、ありがとう…じゃあ皆さん、コレ…1人五千円…』
『はい、ありがとうございます。ついでにコイツが暴れないように見張ってますね』
ザ◯メン三銃士はどうやら誰が悪人か分かったようで完全に俺の味方だ。
現実は間男の味方なんて余程変人じゃないとしない。
頼子は気絶してるし今のうちに、とっとと話を詰めよう。
『ケンゴ君…だっけ?君さ、とりあえず頼子関連で稼ぐのはもうお終いだから。全部中身割れてるから』
『いや、何で、でも、アンタが頼子を…それにヒモなんだろ?』
『俺は頼子の彼氏でヒモ…かどうか知らんけど、頼子をATMとは見てねーし?とにかくさ、お前が販売してるこのサイトの会社…ここの代表取締役に電話してみろよ、金、欲しいんだろ?そっちで話つけてくれ』
『は?な、なんだよ、分かったよ…電話すりゃ良いんだろ!?』
プルルル
『あいよ、ヴァルキュリアの山城ですが…』
面倒くさい説明は全部ベニがしてくれる。
俺が関わりたくなった理由の一つに、ベニとはこういう形で関わりたくなかったからだ。
山城紅、アダ名はベニは一個下のくせにタメ口で、18で東京に出た俺のバイト先の後輩だった。
外見はマジで半グレ、南米の重戦車みたいな男だが言う事は普通、それで普通に生きたい言うから、だったら普通にしろよって言ったらびっくりして、それから懐いた。いや仲良くなった。
実際、ベニは暴力は好きじゃないし、実はソーイングが好きで裾上げの内職してる時は頭がどうかしてると思った。
グリーンジャイア◯トかって言うぐらい常識人で俺のお願いをやんわりとやってくれるし、追い込みかける時も結構優しくしてる。
そんなベニはこういう悪い事する奴も大岡裁きよ様にちょうど良くざまぁする。
まぁそれはともかくベニ頑張れ、全自動で頼む。
俺は…スマホに入ってくる小説の更新通知が気になるんだ。
最近、NTR小説の更新が激しい。
注目している小説の続きを見て、注目している先生の新作を見た。
最近はアレだな、文才のある人達がNTR書くから、違反しない様に、尚且つ設定や書き方でエロく見せる小説が多く、余計ムラムラするんだよな。
行為について書かない、ただ、妄想させる。素晴らしいテクニック…本当に尊敬してます。
これは大NTR時代が来るな…
それに引き換えクマシオの代表作は『困ったのでコケシのペンケースを尻穴に入れた』とかNTR王の風上にも置けないわ…
いやいや、とにかく頼子だなぁ…気絶しちゃった。最後のサマーソルトキックはまさに対空技の鑑って感じのキレイな蹴り上げだった。
じゃなくてぇ…頼子…中学の時の写真見せて貰った時にな、陸上してたんだっけな?全国大会に出たって言ってたもんなぁ…
それでいて、凄い辛そうに走っている写真ばっかりだった。
俺と出会った時はニパーッって感じで笑う女で、子犬の様に先輩先輩と懐いて、可愛い後輩だと思ったもんだ。
陸上も頑張ってたんだろうな、沢山我慢もして、ずーっと走る事だけやって、隣で皆、楽しそうに帰宅してるのを見ながら走り続ける。
高校に入ったら弾けたかったんだろうな。何も知らないままに。
それで俺みたいな元から何も努力してない雰囲気だけ【ミュージシャン・俺】みたいな奴に憧れて…
流れで憧れの東京だからなんの疑いもせず信じ込んで、こっちじゃ皆やってるからとか、しないなんて馬鹿じゃんとか、そんな言葉を鵜呑みにして…行く所まで行って…収集が付かなくなる。
俺は東京…と言っても池袋と新宿と渋谷がメインだったけどそんな奴はいっぱいいた。
その中でも頼子は全国大会に行ける努力が出来る奴だ、間違えた方向に努力して、我慢して、行く所まで行った結果がカイゼル髭と偽戦場カメラマン、そしてアダルトサイト流出…というか販売というかデビュー…
余りに酷い人生だよな、神様が機能してないよ…
俺はこれから頼子を幸せに…は?何でこのエロ販売野郎はスマホを俺に向けてんの?
『え?何?は?ビデオ通話?あ?あぁベニか、ひさしぶ…?』
いきなり申し訳なさそうなベニが画面に映っていた。いや、今度ちゃんとお礼するから今はビデオ通話とかやめろ。
そして、最も連絡をとりたくなかった理由が画面いっぱいに映り込んだ。
『おう、ガズ…ひさしぶ『生カズちんダァ♥!かぁっこ良いなぁ♥あ!煙草!約束破ってる!もう住所調べるからっ!約束無効だから!絶対に約束!ちょっと待って!』
うぁ…シオンだ…一瞬画面に映ってどっか消えた女…リョハクだっけ…リョハク・シオン。
女社会における人脈の化け物、自身も中国マフィアと繋がりがあるキ◯ガイ女。
ただのヤンデレなんて可愛いものだ、コイツは物理攻撃を上げすぎたヤンドレ・ザ・ジャイアントだ。
あぁ…思い出したく無い事だらけ…俺の厨二病重篤期と偶然の神が変に重なり付き合う事になった凶人、シオン。
何かシオンの家族会議みたいな場に居合わせて、俺が三国志の呂伯奢に見たててシオンは裏切ってない、裏切ったフリをしているだけと説明したら、シオンに惚れられ、半強制的に付き合う事になった。
後は…ベニが黒髭危機一髪みたいに、外れるとデカい音がなる回転式の拳銃…リボルバーっていうのか?とにかく玩具を持っていて、それで2人で遊んでいた時期があった。
たまたま原口だか原田だか分からんが、原爺と呼んでいた近所で知り合った実は右翼の爺さんと中華料理屋入ったんだよな。
そしたらベニとシオンが深刻な顔しながらリボルバーの玩具を前に唸っているから、取り上げてリボルバーを回転させた後、ノリでこめかみに当ててガチガチッて2回打ち込んでから『いつまでも子供の遊びやってんなよ?』ってヘラヘラしながら言ってやった。
3人でやるなら音が鳴る弾は4発だからな。
しかし、理由はよく分からんが、後で実弾が4発入っていた本物という事を原爺と個室で麻婆豆腐食ってる時に知った。確かに何か重いと思ったんだよ…
俺はそれを聞いた直後に、死への恐怖で中華料理屋の個室で震えながら麻婆豆腐を吐き、盛大に小便漏らした。
その、こめかみに2発、一歩間違えたら実弾発射脳味噌ぶち撒けの行為を見て、シオンは俺のスペルマを想像受精したらしい。
その後、毎晩寝ている俺に四つん這いになって顔をガン見しながら『カズちんを殺す奴を殺す…』『タァマァ…ダァスイ…』と中国語混じりで言い続ける。
シオンは愛情やら何やらが、どうしても生きるか死ぬかなんだよな…
しかしまぁ…シオンかな、一番辞めるきっかけになったのは…マジでやってられんよ…
とか考えてる間に全自動取り立て人・ベニが話を進める。そうだ!さっさと終わらせろ。シオンが戻って来る前に!
『とにかく、新沼?だっけ?テメェはルールを破った。だからけじめは必ずつけてもらうんだ…が…』
ベニが喋ってる途中で、突然の某元エロゲーで今や健全なスマホゲーの玉藻様のキャラクター、狐耳と尻尾、眼鏡をかけた女スパイ風のコスプレをしたシオンが画面いっぱいに出てきた。
『ほら!カズちんの好きなコスプレしたよ!何かゲームのキャラ、何かのスパイなんでしょ?♥ね?♥嬉しい?♥会いたくなっちゃう?♥』
中国系美女のシオンはクールなツリ目キャラのコスプレが良く似合う、まるで本物ダゼ。
分かったから、画面から消えて欲しい。
『それにほら!♥本物のAK74‐Mだよ!♥どう?カズちん会いたくなった!?♥』
俺は銃火器を見て頭に本物の銃口を向けたトラウマ?を思い出しちょっと吐きそうになった。
とりあえず、小説を見よう。吐きそうだから。
小説を見ながら適当に喋る。頭を使ってはいけない。
『会わない間に綺麗になったな、シオン』
俺はカクヨムに全神経を集中した。
やはり結衣、堕ちていたか。なかなかの胸糞パートの長さだ、繰り返し見てしまう。
そして無敵先生の新作も素晴らしい、コメディタッチだがタグが気になってしまう。
最近、俺がNTRモノを読み始めた時に第一線でやっていたリオ先生も新作を出したか…あのアダルトと一般作を行き来する陰と陽を使い分ける伝説の作者だ…やはりとうとう来るな、大NTR時代が…
『だ、ダメだぁ…やっぱりカズちんだぁ…♥戻ってきて♥結婚しよう♥』
うるせぇな、シオンは…お前、結婚式で相手を剥製にするタイプだろうが…
『どうやら逃したら魚は大きかったようだ…』
適当に返す、所でクマシオ…コイツ、レビューされたの取り消されたな…レビューの内容絡めてコメ返ししてるわ…シリアスではないとかボーボボっぽいとか言われて凄い真っ当なレビューされて嬉しかったんだろうな…シリアスなのを期待しているならブラウザバックってクマシオからすれば一番の褒め言葉、浮かれてコメント返しに『レビューにシリアスを期待しているなら〜って書かれてキャハハ』みたいなコメント嬉しそうに返してるけど、今お前のその作品、その取り消されてレビューねぇから(笑)ファントムペイン(笑)作品でもう遅いでざまぁされる作者はクマシオぐらいだな(笑)今頃泣きながらもう一度レビューじでぐだざぃとか言ってるだろうな(笑)
『うん♥うん♥だからもう一度!♥ね?♥一緒に住もう?♥』
メンヘラ以下の一方通行女が喋り続ける。駄目だクマシオへのディスリスペクトは外の音が入ってくる。もう良い、さっさと終わらせて、頼子の頭を撫でながらゆっくり名作を見よう。
『どうやら大きな魚…出世魚…だったようだ…逃してしまったな…遥か遠くへ…もう俺の竿では釣れないな…それでこの配信者なんだけど…』
ベニに目配せをする、早くしろと。
とか思ってたら視界にチラつくフォローの名前…クマシオ!?あの再構築の名作を作り上げたベ◯屋先生がフォローしたぞ!?死んだな、クマシオ…変な作品作って、更新しまくったら中途半端に順位上げたNTR作品で挑む哀れな
『カズちーん♥ねぇおねがぁい♥なんでもぉするから会いたいのぉ…
うぁ…中国喋り始めた…中国語の時はキレてる証…ベニ…早く…後、お前がターゲットに…
『だからまぁ、さっさと俺等の所に来い。借金額について話してやるから…』
『ど、どうせ前から話しつけてたんだろ?半グレに頼んで何かやってんだろ!?僕は春山組の人知ってんだぞ!?』
はぁ?コイツ、この後に及んで何いってんだ?
スゥ~…ヴアハァアアアアアアア〜
スゥ…ハアアアア…
俺とベニが同時に吸った、懐かしいなぁこの感じ。俺はつい、当時のノリで勢いに乗って言ってしまった…
『俺は原田組の若中知ってんぞ?そういう話にすんなよ?バックなんて、おいそれと出すもんじゃねーんだ、特に自分の筋が間違えている時はな…』
そう、大事なのは何か知ってる感、若中というのは若頭の下らしいが、そんな中途半端な役職の奴の名前なんて一般人はまず知らない。だから適当に言って良い。誰が聞かれたら『田中さん』とか適当に言えば良い。
『もう良いだろガズ…信じよう信じまいとウチはケジメつけるだけだ。女を情でくいもんにした末路はこんなもんだぜ?』
格好良くベニが説明しているが何故かベニの頭に銃口を向けるコスプレスパイ女のシオン…早く来ないとベニを殺すとかもう訳わからない。
『《ガズ》よぉ…そいつ殺してぇなら原口組に頼め、その女から金絞りてぇシオンに預けろ、両方ならウチに戻ってこいよ?歓迎するぜぇ』
無理矢理シオンの名前を出して機嫌を取るベニ…頑張れ!死ぬな!ベニ!まぁもちろん全部拒否るけども!後、原口って言うのな、あの爺さん…
『全部嫌だわ…たださぁ…新沼君?これでわかったろ?自分がどんな事してたのか?』
その後もベニが話を戻す、シオンとシンが話をかき混ぜる。その繰り返しに飽きた俺はまた、小説を読み始めた。
そうた、俺は頼子との絆を取り戻す為に再構築で検索しないと…忙しいな…
この時、そんな気持ちとは裏腹に『ふざけんなよテメェっ!!』とか自分が間男にキレるとは露とも思わなかった…
※次回は明日更新デキマス!有名人が一杯でプルプルのクマシオDEATH♥
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