6月25日(火)_手厚いサポート?《2巻3章終盤》
「――あ、
「だんちょー、遅かったじゃん。にひひ、ちゃんとリフレッシュできた?」
「いやいや。ライトのことだから、あえての焦らしプレイってやつかもしれないよ?」
定期試験《星集め》2日目の夜――。
Bランク
「っ……お前、ら……」
俺が向こうの部屋で
「……ふふっ」
そんな弱み――もとい〝からかいポイント〟を見逃さない
黒いレースの手袋に包まれた右手の指先をちょこんと可愛く頬に添え、
「やっと戻ってきてくれましたね、積木さん」
「
「んむ」
俺が答えるより先にもぞりと頷いたのは潜里の方だ。
傍から見たら恋人みたいな体勢で俺の腕を取った……否、立ったまま俺を抱き枕にした彼女は、舌っ足らずな声音で続ける。
「わたしが、らいとをあやしてあげた……」
「ほうようりょく、ばつぐん」
「包容力……ですか」
「羽依花さんが言うと、何だかえっちに聞こえます」
「それは、もう」
さらさらの黒髪を俺の腕に
「らいとが困ってるなら、なんでもする」
「身体を差し出すのも、いたしかたなし……」
「……いや、差し出したことにするなよ」
「?」
「ちゅーはしてないけど、むぎゅーならした」
「…………」
まあ、それはそうかもしれないけれど。
「ふふっ」
「
そよ風みたいな声音で囁く天咲。
お
「それで……積木さんは、もう完全に立ち直ったんですか?」
「え? ん、まあ――……」
「あ、ちなみに」
「返事が『いいえ』なら、私からも慰めをプレゼントしようと思います」
瞬間。
つ、っとこちらへ歩みを寄せてきた天咲は、伝説の大怪盗ならではの滑らかな仕草で俺の耳元に手を添える。
そうして、他のメンバーには聞こえないよう声を潜めて――
「多少なら……えっちなものでも、可としましょう」
「……え」
――冗談とも本気ともつかない、甘く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます