第4話 的中率

恋は、道流から、聞かされた意外な事実に。


「えっ?研色さんて?予言者なの?」


「あ~、やっぱり、そう言う反応になりますよね?」


「そう言う反応って?、御社では、予言者扱いなのですか?」


道流は、自身にも思い当たる節があるため、

恋の反応には、懐かしい思いをした。


「そうなのよ、こいつは、うちの会社では、

こいつの予言が、的中するから、大事なプロジェクトが、

有るたび、こいつに、予言して貰いながら、

対策を立てて、契約を取っているの」


「それで、上手く行くの?」


恋は、そんなやり方では、無理だと思った。


「無理だと思ったでしょう、このやり方で、弊社の売り上げは、

右肩上がりですよ。」


「へっ?」


道流は、頃合いと見て、本題に入った。


「じゃあ、そろそろ、本題に」


「あぁ、そうですね、お願いします。」


「では、恋さん、何故?500円貯金を始めようと?」


「えっ?それは、貯金額が多いから」


「そうですよね、でも、500円貯金は、

現実的では無いですよ、何故だか、分かりますか?」


「えっ?簡単そうで楽に貯まるでしょ?」


「それは、間違いですよ。」


「えっ?なんで?」


研色から、間違いと指摘されて、驚きを隠せない、恋だった。


「先ずは、500円は、意外に出動する機会が、多いのですよ、

例えば、コンビニで、電子マネーにチャージ出来ない時、

お札や細かい小銭が無く500円しか、無かったら?どういたしますか?」


「あっ!」


「それだけじゃあ無く、自販機や鉄道の券売機では?」


「確かに、使用する」


「貯金初心者には、このお金の流れを知らない為、

簡単そうで楽に出来ると勘違いして、実際には、かなりきついのですよ。」


研色の断言に新たな衝撃を受ける恋だった。


「貯金初心者、ベテラン問わず、負担が少ない方法があるのですよ」


「へっ?500円貯金よりも、ですか?」


「はい、それは、2つ有ります、

1つ目は、定番の小銭貯金です、

2つ目は、給料日前に、財布の中身のお金を全て、貯金にまわす、

全額貯金方法、この2つです。」


「へっ?それって、時間が掛かりますよね?」


「その認識が、間違いですよ、

貯金は、本来、長い時間を掛けて、やる物です、短期では、無理ですよ。」


「確実に、貯金出来る、方法は無いですか?、

自動的貯まる様な方法は?」


「有りますよ、ご自身のお持ちの銀行に行って積み立て系の商品が、

有りますから、ご自身で銀行に行って確認して下さい。」


「へ~、そんな便利な物が、風水的に仕事運と金運を上げるcallaとかって、

有りますか?」


「黄色の貯金箱と青色の貯金箱の2つです。」


恋は、研色に色々相談にのって貰って、自分の貯金方法が、

間違っていうことに気づかされた、恋だった。

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