第3話 接待

道流と研色は、取引先の接待で使用する、店舗にやって来た。


「研色、予算とあんたの要望に合うのが、

此所の、居酒屋[パーユーニー]よ、此所は、

ユニホームが、ムラサキの色で、個室も完備していて、

その上、安いのよ、どう?気に入った?」


「此所って、先月オープンした、居酒屋だよね?

よく予約取れたね、道流?」


「変わり種の店だから、楽にとれたわよ」


研色が、道流に感心していると。


「道流さん、お待たせいたしました。」


れんさん、こちらも、今、着いた所ですよ。」


「そうでしたか、所で、其方の男性の方は?」


「私の同期の」


「研色です、本日の相談に抜擢されまして。」


「恋です。よろしくお願いします。

と、言うと、貯金の仕方に詳しい人って?

こちらの研色さん、なのですか?」


研色と恋は、名刺交換をして、店内に入店し、予約した、

個室に案内されて、研色への相談が、始まった。


「恋さん、うちの会社で貯金と風水に関しては我が社一です。

中でも、研色のやりくり術は、弊社内でも好評で真似をする、

社員が多いのですよ、だから、今回の相談にぴったりですので、

安心して下さい。」


「成る程、研色さん、貯金術が、御社では、密かなブームなのですね?」


「はい、研色式貯金術は、無理なく、初心者に優しいやり方なんですよ~

あたしも、この方法で、貯金を先月、初めまして。」


「では、どの様な、やり方でしょうか?

私は、先月から500円貯金を始めました。」


「確認をしたいのですが、恋さんは、これまでに、

貯金の経験は?」


「有りませんけど、それが、問題でも?」


「リターン目当てで、全く貯金初心者に、

ハイレベルの500円貯金をするのは、無茶です、

目標金額を達成すると、貯金をしなくなりますよ」


研色に見事に考えを見抜かれていた恋であった。


「どうして?それを・・・」


「500円貯金は、一見簡単そうでハイリターンなので、

誰もが、始めるのですが、ほぼ全員、1~2回達成すると、

高い確率で、貯金をしなくなりますよ」


「え⁉本当ですか?嘘じゃ」


「残念ながら、本当です」


研色の断言に、恋は、ショックを受けるのであった。


「恋さんも達成すると、高い確率で、貯金を辞めるでしょう、断言できます。」


「恋さん、こいつの、断言や予言や予知は、お世辞抜きで100%当たるのよ、

こいつの予知や予言した、商談の内容が全部的中するのよ。」


「そんなに、的中するのですか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る