どの色がいいの

食連星

第1話

「この中でさぁ.

どの色がいいの?

こっち的には,これかなって思ってるんだけど.」

「え?

白,黒,ピンク?

のうちの?どれって?」

「えっ違う違う.

サックス,黒,白?

ベージュなのかな最後.

BJだからベージュなのかな.

ごめん間違った.」

「え!?

上から白黒ピンクでしょ.」

「え!!??

最後,BJだからベージュでしょ.

その感覚看過できないわ.

一緒の見てて何で,そんな違うのよ.」

「パンツでしょ.

何色でもいいわ.見せないし.」

「え!?訊いた意味ないじゃん.」

「こっちも,わざわざ手を止めて呼び出されて,

どえらい迷惑.」

「ごめんって.優しいなぁ,わざわざ聴いてくれて.

上がる色ってあるでしょ.

好きな色言ってよ.

この中のどれ?」

「それ言ったら,どうかなるの?」

「え?

水色好きでしょ?

だから,一番上でしょ?」

「いつの話してるの.

ランドセル?の話?」

「そうそう.

紫がいいと思ったんだけど.

水色が良いって言うから.」

「紫買って自分かるったら良かったでしょ.」

「そんなの阿保やん.」

「何するのも自由.

あのランドセルいきなり男の子に傷入れられて,

まじでがっかりした.」

「あー…

入学仕立てで探し出すのも言い出すのも…

ごめん.」

「んーで?何だっけ.あー色.

しかもそれ白に見える.

じゃあ黒でいいや.」

「黒?

その色がいいの?

へーほーふーん.いやいや…

意外!

黒ってスカートの下で目立たない?

白よりもベージュの方が透けないんだって.」

「選んだら選んだで色々言われるんだったら,

もういい.」

「あー…

黒ね黒の希望出しとく.」

「それさぁ.モニターなんでしょ?

気合入れて選んだって当たらないって.」

「当たったとき嬉しいじゃん.

選んだのきたーって.」

「当たるも八卦当たらぬも八卦.

好きなことだけ思ってる方が幸せかもね.」

「ふへー今の子そんなドライなの?」

「さぁ今の子とか今じゃない子とかいない.」

「あー皆今の子ですねー.」

「しかも着用感言わないといけないの,こっち.

なんだからねっ.」

「あっ本音出た.」

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どの色がいいの 食連星 @kakumi

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