これまでのあらすじ 一

【これまでのあらすじ】



 ボクの名前はトカク・ムツラボシ。

 大瞬帝国の第二皇子にして、皇太女ウハク・ムツラボシの双子の兄!


 皇太女ウハクは次期皇帝の身でありながら、馬の骨のクソ野郎こと男爵子息ユウヅツ・ユヅリハにご執心。

 ついには帝立学園の卒業パーティーで婚約宣言までしてしまう。


 どうにか誤魔化して婚約の件は無かったことにしたものの、その晩、ウハクは『ツムギイバラ』の毒を呑まされて倒れる。

 ツムギイバラの毒は永眠薬とも呼ばれ、対象を永遠に眠らせてしまう毒だった。


 ウハクを眠らせた犯人は、なんとボク達の実の兄で第一皇子であるバカクお兄様。このカスはとりあえず豚箱にぶちこんだが、それでウハクが目覚めるわけでもない。


 ウハクを目覚めさせるには、ツムギイバラの毒を打ち消せる『万能解毒薬』が必要だ。

 そしてどうも、大陸の連盟学院に行けば『万能解毒薬』が手に入るらしい。


 それを教えてくれたのは、ウハクをたぶらかした馬の骨ことユウヅツ・ユヅリハだった。

 なんとこの世界はアドベンチャーゲーム?の世界で、ユウヅツは転生者?だったのである!


 ウハクをたぶらかしたのも、悪気はなかったとかなんとか。ぜってー嘘。そんなわけないんだから。刺す。


 それはともかく、『転生者』のユウヅツはゲームシナリオの知識があり、未来が分かったりして使えるので、そばに置いておくことにした。


 万能解毒薬を手に入れるには連盟学院に留学する必要がある。

 だけど連盟学院へ入るには、『トカク』じゃ不足がある。


 さいわいなことにボクとウハクは瓜二つの双子の兄妹だ。ボクは女装して『ウハク』のふりをして学院へ編入することにした!


 留学まではまだ日がある。

 万能解毒薬の入手が上手く行かない可能性に備え、別枠でツムギイバラの解毒剤の研究開発も進めたい。


 そんなわけで、ゲームにも登場する街の薬屋リゥリゥを、宮廷薬剤師として雇うことに決めたのだった。



 というのが前回までのあらすじです。

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