第18話

放課後にはまた、孝浩と亮太先輩が来た。亮太先輩はしつこく俺と孝浩を勧誘してくる。うんざりしながらも勧誘を拒否しているが。俺はまあでも、もう少しすると勧誘に来なくなるだろうと鷹をくくっていた。しかし、それから3週間経った今でも亮太先輩は朝と放課後に勧誘に来る。しつこすぎる。でもその日の放課後、亮太先輩はいつもより嬉しそうな表情だった。孝浩もそれに気づき「亮太先輩、いつもより嬉しそうですけど何かあったんですか?」と言うと亮太先輩は「わかるか?今日なバレー部の先生が1週間後に、あのバレーの弱小って呼ばれてた中学を強豪校にした山里快斗さんがこの高校に監督として来てくれるらしい。」と言った。俺は山里快斗と言う名前を聞いたときびっくりした。俺が南中にいたときに戦ったことがある中学の監督だったからだ。俺は快斗さんとは別の学校だったが、別の学校の生徒である俺にも気にかけてくれアドバイスをしてくれたりして個人的に好きではあったからだ。まさか快斗さんがこの学校に来るとは思わなかった。でも俺はバレー部入るつもりないから関わらないけど。そう考えていると孝浩は亮太先輩の話を聞き、すごくびっくりしているようだ。心の中で俺もわかる!と言っておいた。

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