第16話

家に帰ると家族は皆もう家にいた。父さんは俺の事が心配だと言って早く帰ってくるようになったし兄ちゃんも俺が心配らしく早く帰ってくるようになり、帰ってくるのが俺が1番遅い。リビングに行き「ただいま!」と言うと3人とも笑顔で「おかえり!」と言ってくれた。3人して俺に「今日いい事があったの(か)?うれしそうだね(な)」と言ってきた。俺は顔に出やすいのか?と思いながら孝浩の話をすると「よかったね(な)」と言ってきたので「ああ!」と言うと嬉しそうな表情をしていた。俺は家族と晩ご飯を食べ、お風呂に入り自分の部屋のベッドで寝た。明日、孝浩と話せるの楽しみだなと思いながら。


父side

母さんと修と「洸、大丈夫かな?」と言いながら洸の帰りを待っていると、洸が帰ってきた。リビングに着くと洸は「ただいま!」といつもより嬉しそうな声で言ってきた。俺らは不思議に思いながら「おかえり!」と言った。俺らは「何かいいことあったのか?」と聞くと洸は教えてくれた。孝浩君が引っ越して行ってからは孝浩君の事は話さなかったし、引っ越し前の話も洸からは少ししか聞いてなかった。でも、洸は孝浩君の事を引きずっていたのは確かだった。俺ももちろんだが、母さんも修だって、そんな洸が心配だった。でも洸は、孝浩君ときちんと話して少し前に進んだ。俺はそれが嬉しかった。母さんや修もだが、洸の「ああ!」って言った時の笑顔を見て嬉しかった。久しぶりにあんな笑顔を見たからな。洸とみんなで晩ご飯を食べ、洸がお風呂に入ってる時に、母さん、修と「あんな笑顔、久しぶりに見たな!これからも、笑顔でいてほしいな。そして自分がやりたいと思ったものを全力でやってほしいな」と言っていた事を洸は知らない。

               父side end

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