第14話

放課後になると、すぐ孝浩と亮太先輩がやってきた。こいつら暇なのかよと心の中で思った。口に出したらめんどそうだから言わないけど。孝浩は俺に「洸、中学で何があったんだよ。」と聞いてきたが「お前には関係ない」と言うと「何で?小6までだけどあんなに仲よかったじゃん!なのに何で突き放すの?親友と思ってたのは俺だけだったの?」と言い、俺の前から走り去った。俺は、どういうこと?お前、俺の事嫌いだから引っ越しの話とかしなかったんじゃないの?と困惑していた。亮太先輩と周りの奴らは驚いてこっちを見ていたが、それどころじゃなかった。お前が孝浩が何を考えているのか分からないよと思っていると、亮太先輩が「今日はバレーの事良いから彼の下に行ってあげたら?」と言い俺の肩をぽんぽんし教室から出ていった。俺は覚悟を決め、孝浩を探した。全然見当たらなくてどうしようか考えていると、中庭が正面にあった。もしかしてと思い中庭に行くと中庭にあるベンチに孝浩は座っていた。俺は深呼吸をし、「孝浩!」と声をかけた。俺は、きちんと孝浩の正直な気持ちを聞きたいと思いながら。

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