第11話

今日からは普通に1限から6限まで授業がある。でも俺は先生の話を聞かず、孝浩の事を思い出していた。孝浩は小1の時に俺の家の隣に引っ越して来た。そして家が隣だったから必然と行動も一緒にして仲良くなっていった。小3になるとテレビでバレーの試合を見て自分もバレーをやりたいと思い、孝浩とバレーをするようになった。最初は2人でバレーをしていたが近くにあるバレーチームに親に頼み入った。そこで、俺は身長が高いからウイングスパイカーを勧められたが、どんなボールでも繋ぐリベロがかっこいいと思っていたのでリベロにしてもらった。孝浩はウイングスパイカーをすることになった。俺たちは、自主練をしたりして強くなっていった。その頃は純粋にバレーボールが楽しく感じていた。俺たちが小4になった頃、別のクラスでいじめが起こった。そのクラスの子達は注意したら自分がいじめられると思い見て見ぬ振りをした。でも孝浩は、いじめられている子とは話したことはなかったが正義感が強い孝浩は放っておかず注意をし、いじめられている子を救った。その後、俺はいじめはもう無くなったと思っていた。しかしそんなことは無かった。

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