第12話 魔法の国の着替えと歯磨き
そんな妖精探偵社。
その二階。
探偵事務所がある一階の入り口わき、その壁沿いにある二階への階段を上がった先。
ここにはアニエスの私室がある。
無論、散らかっている。
汚部屋というほどでもないが、床中におもちゃやら魔道具やらが散らかっている。
これでも毎日フロノスが片付けているのだが。
次の日になるとあら不思議。
見事に散らかっている。
食べ散らかしや飲み散らかしはしない事だけは不幸中の幸いだ。汚いのが嫌いなのがその原因であろうとは思われるが、汚いのは嫌いだが散らかっているのは構わないという変な性分である。
本人曰く。
散らかっていないですわ。ちゃんとどこに何があるか配置が決まっているですわ。
との談だが。
おもちゃが一つ二つ無くなっていたとてそれに気付く事がないあたり嘘であろう。
今日の妖精探偵社。
めずらしく依頼が入っていない。
妖精の休日であった。
普段であればこんな日は格好の「国民の様子を見に来たですわーデイ」なのであるが、今日のアニエスは朝ご飯の時間になっても起きてこなかった。ベッドの中からは布団にくるまり、むうむうとうめく芋虫状のナニカがいるが、これはアニエスであろうか。
まあ、誰にだって惰眠を貪りたい日がある。
そして今日がアニエスにとって、そういう日なのかもしれない。
だがしかし、それが許されるかといえばまた別の話である。
カツカツカツンと。
足音が響く。
もちろんこれはフロノスの足音である。普段であればフロノスはあまり足音を立てない。
それを今は高らかに鳴らしている。
これは明らかに足音を響かせている。アニエスへとカウントダウンを告げているのであった。早く起きないとお仕置きがくるぞと告げているのであった。フロノスはアニエスにたまに訪れる怠惰デイがある事を知っている。こうなったアニエスが中々動かない事も知っている。
これは戦いの序曲である。
そんな序曲は階段を上がり切って部屋の扉の前にフロノスが立った所で止まる。
そして開幕のベルだとばかりに扉が音を立てて開かれた。
さっきまでむうむう唸っていた芋虫は息を止めて鳴りを潜めている。
「お嬢、いるのはわかっているぞ。さっさと起きないと朝ご飯抜きになるぞ。というか早く食べてくれ、片付けができないんだよ」
休日のお母さんかと思わんばかりの発言が眉目秀麗細身長身な男から放たれる。なんたるアンバランスだろうか。
しかし返事はない。
徹底抗戦の構えといった所か。
無視されたフロノスは眉間に皺をよせ、ゆっくりと足音を立てず、布団芋虫に近づいた。よく耳をすますと小さな声でむうむう言っているのが聞こえてくる。その声にアニエスの存在を確信したフロノスはアニエスがくるまっているその上掛けに手をかける。
「お嬢、いい加減にしないとッ」
その言葉と同時に上掛けを剥ぎ取った。その下からは当然アニエスが現れて、寒いのですわー! とでも抗議すると思われたが、しかし現実はフロノスの想像とは異なっていた。
「なッ!?」
上掛けの下にあったのは無数のぬいぐるみの塊であった。
ご丁寧に体と頭とがきちんと形作られるように丁寧に重ねてある。頭部分に配置されたぬいぐるみを少し乱暴に持ち上げるとその下には見覚えのある球体が一つ。先日のとある事件の時にアニエスの歌が大音声で流れた録音玩具であった。
これみよがしに置かれているこの録音玩具。
ここでフロノスは認識した。
これはアニエスからの宣戦布告であると。
今日のアニエスはダラダラデイの気分ではなかったのだ。朝起きて思い出したのか、夜夢に見たのか、それはわからないが、あの時に揶揄われた事を思いだしたのだ。そして思いだしムカムカ状態になったのだろう。単純に根に持っているのだ。そして何らかフロノスにいっぱい食わせてやろうと朝から画策していたのだ。
と言う事は。
今を以ってこの場はアニエスの私室などではない。
戦場である。
室内を見渡してもアニエスの姿は見えない。どこかに隠れているのだろう。いかにアニエスが小柄とはいえ、隠れられそうな場所はそう多くない。部屋の中には一人がけのソファ、フロノスの目の前にあるベッド、服やらぬいぐるみやらが乱雑にしまわれ扉が閉まりきっていないクローゼット、部屋の片隅に堆く積もっているぬいぐるみ、人ひとりが入れそうな程に大きい壁掛け時計。
その中で隠れられそうな場所といえば、ベッドの下、クローゼットの中、積み上げられたぬいぐるみの中、小柄なアニエスであれば壁掛け時計の中にも入れるだろうか。
それらに順番で視線を投げてから、そのどこかに隠れているであろうアニエスに向けて言い放つ。
「お嬢! やる気ってことでいいんだな?」
「うぃ! やったらんですわー! かかってこいやーですわー! チャンスは三回! 見つけられなかったらルールー洋菓子店のスイーツ盛りを私に食べさせるですわー!」
フロノスの確認の声。それに対して少しくぐもった声でアニエスの声が返ってきた。
「ククッ、いいだろうよ。逆に三回以内に見つかったら、シルフィ殿下に貸を作るためにお嬢を一晩貸し出しな」
「にゃ! それは嫌ですわー。あのむちむちに包まれると夜寝れないのですわー。包まれるならもふもふがいいですわー」
「それが戦争ってもんだよ。これはお嬢がはじめた戦いだぜ。嫌ならいいんだぜ。俺はここで部屋から出て朝飯を片付けるだけだ」
「うぃ、仕方ないですわ。戦争とは非情なのですわ。私は絶対にオオカミには捕まらないですわ!」
両者の了承をもって戦いの火ぶたが切って落とされた。
解答権一回目。
フロノスがまず目を向けた先。
そこにはクローゼットがあった。さっきの返答は明らかにあの中から声がしていた。お嬢も馬鹿ではないが、騙し合いにおいてはフロノスが優位なのは理解しているだろう。何も意図せず隠れた場所から素直に喋っている場合と、声のする所にいるわけがないだろうと裏をかいたつもりだった場合の、二種類のケースであのクローゼットの中にいる可能性は少なからずある。
小さく頷いてからフロノスはクローゼットへと爪先を向けた。クローゼットの扉の前にはひとりがけのソファが置かれており、邪魔だったので退ける。思ったよりも高級なソファだったのだろう。
その手応えは重厚であった。
ソファを退け、閉まりきっていないクローゼットの扉に手をかける。
「お嬢、声の出てきた先でバレてんだよ」
と勢いよくクローゼットを開けた。
がハズレ。
そこにお嬢はいません。
と言わんばかりに、おもちゃの弓矢が飛んでくる。
もちろんフロノスにとってそれを避けるのは容易だったが、間違いの対価として避けずにそれを受け入れる事にした。
矢はフロノスの頭に当たり。
ぽこんと軽い音を鳴らした。
「ハズレですわー」
さっきまでクローゼットの中から聞こえてきていたアニエスの声が、今度は足下から聞こえてくる。
下に視線を向けると、罰として頭にあたり、足元に転がった弓矢から声がしていた。少しかがんでそれを手に取ると先端がどうやら魔道具になっているようだった。さっきからの声はここから聞こえてきていたのかと納得する。
「手がこんでるな」
「シルフィに頼んで声をリアルタイムに飛ばす魔道具を作ってもらったですわ! 対価が……苦しかったですわ」
きっと対価としてあの肉体に埋め込まれたのだろう。すでにシルフィ殿下はアニエスを堪能している。さらにアニエスが負ければ追加でアニエスを楽しめる。もしかしてこの勝負、道具を作成した段階でシルフィ殿下の一人勝ちなのではないかとフロノスは首を傾げた。
「何というか、この間、めずらしく一人で王城に遊びに行ったと思ったら……んなことしてたのかよ」
「ですわー!」
「てことは計画的犯行だな……」
「黙秘ですわー! さて、解答権はあと二回ですわー!」
解答権二回目。
手に持った矢をクルクルと回しながらフロノスは考える。
計画的犯行という事はきっとお嬢だけの考えではないだろう。計画に参加したのはシルフィ殿下はもちろんいるとして多忙なサムはいないだろう。せいぜいがノーマン殿下がシルフィ殿下に連れられて参加ってとこだろうな。
という事はあまり悪辣な真似はしてこないだろう。
あの二人は思ったよりも純朴で擦れていない。
アニエスの“あの言葉“からも“あの話“をモチーフにしているかくれんぼになっていると予想がつく。という事は隠れているのはあの二つのどちらかだろう。まずはシンプルな方を潰しておいてから本命を暴くとしようか。
上掛けをはがしてぬいぐるみを暴かせる事で認識をベッドからずらしている可能性もあるしな。
という事で。
「灯台もと暗しって事で! ここだろ?」
そう言って床まで垂れ下がったシーツをバッと捲り上げ、勢いよくベッドの下を覗き込んだ。
カチリ。
そんな音と共にフロノスの鼻にとても臭い匂いが噴霧された。
「くっさ!!! クセええ! お嬢! 何だこれ!?」
「そんなシンプルなとこには隠れないですわー。そんな選択をする助手にはお仕置きですわー。冒険者に依頼してクサハナをとって来てもらったんですわー」
「クサハナってあの近付くだけでくっせえ花か!? 待て待て! 花は冒険者から入手できるとして、なんでこんな抽出汁作れるんだよ! シルフィ殿下にもノーマン殿下にも無理だろ!?」
「ユーディンの発案ですわー。罰ゲーム用に作るよって言ってくれたですわー」
「は? ユーディンって第二王子のユーディン殿下か!?」
「ですわー」
「ばっかかよ! あの人も多忙だろう!? 何に巻き込んでるんだよ。サムほど忙しくないにしても衛生省のトップだぞ? 仕事は山ほどあるんだぞ」
「うぃ、そこはおねーちゃんパワーですわー」
「なんだよそれ!? お嬢にお姉ちゃん感は微塵もないだろうよ! うわ、マジでクサイの消えねえ!」
「にゃ! お姉ちゃん感は満載ですわ! そんなこと言うとこの匂い消しはあげないですわ!」
「……匂い消し、あんのかよ!」
「ユーディンがくれたですわー。姉上は絶対にこぼして自分が臭くなるからって言ってたですわー。ほんとに助かったですわー」
「こぼしてんじゃねえかよ。っていうか、わかった。お姉ちゃん感は満載だから、認めるから! だからせめて匂い消しはくれ」
「正解したらあげるですわー」
「うえええ、それまでお預けかよ。まじでこれクサイんだが? はよ見つけて匂い消し貰わないとキツいわ……」
「うぃ! さて、解答権はラストですわー! 早く私を見つけるですわー!」
解答権三回目。
フロノスは細く高い鼻先を何度も擦っているが、決して匂いは消えない。それもそうだ。水魔法のプロフェッショナルであるユーディン・フォン・ローレライ特性の香水。ブランド化して匂いをちゃんとすれば飛ぶように売れる品だ。一分やそこらで匂いが揮発するわけもない。
「ああ、もう! 臭くて集中できん! さっさと見つけて匂い消しを貰わねえとダメだこれ」
「にゃ! 見つけられる気満々ですわー。そううまくいくですわー?」
「いくよ、当たり前だろ? もう居場所はわかってんだよ。お嬢が自分でヒント出してたからな」
ヒントの言葉に明らかに矢の先にいるアニエスがぎくりとしたのがわかった。
「だ、出してないですわ?」
「さっきオオカミにはつかまらないって言ってたろ?」
「いいい、言ってないですわ」
「ま、言ってなかったとしても、俺は聞いてたけどな。て事はあれだろ? 七匹の子猫になぞらえたかくれんぼだろ? オオカミが家を訪ねてきて隠れてる七匹の子猫を順番に食べてくやつ。昔よく寝る前に話してやったよな?」
「ち、違う違うですわ」
「あの話はさ。最後の最後で大時計に隠れているやつがいるんだよ。覚えてるかお嬢?」
「覚えてるですわ! だから、やめ、やめるですわー!」
「俺の本命はここだよ、お嬢!」
そう言って大時計の扉を開いたフロノス。
ババーン! そこにはアニエス! 事件解決!
とはならなかった。
そこにはアニエスの姿はなかった。
「ブッブーハズレですわー」
矢の先端からアニエスの楽しそうな声が響いてくる。
「え? まじで? ハズレ? しかもここには罰はなし?」
「うぃ、私のミスリードに引っかかったという恥ずかしめ自体が罰ですわー」
「は? もしかしてオオカミってワードはミスリード目的だったのかよ!?」
「ですわー。だからちゃんと違うって言ったですわー。嘘やごまかしはなしですわー。私の助手はまだまだですわー」
「マジか!? ミスリードとか、お嬢にそんな事できたのかよ! 完全になめてたわ……てか恥ずかしい俺……ほんとダメだな……」
「そこまでへこまれると、それはそれで何だかムカつくですわ! でもでも、もちろん! ミスリードの部分はサラムのアイディアですわー」
「は? サムも参加してんのか? てかほぼほぼ弟妹総動員じゃねえかよ。お嬢は案外お姉ちゃん力高えんだな」
「うぃ、当然ですわー! 我らの勝利ですわー!」
「まーいいや、俺の負けだ負け!」
王家総動員でやられたらそれはもう降参するしかないフロノスであった。
そう言ってお手上げの状態で投げやりにソファへと身を投げ出した。
「むぎゃあ」
潰れた芋虫のような声が、手に持った矢と、身を預けたソファから同時に聞こえてきた。
座った感触がどうにもソファの感触ではない。
「は?」
フロノスは驚いて声のしたソファの背もたれを振り返るがそこには誰もいない。
ソファしかない。
ソファしかない事にしました。
「誰もいない、気のせいか。しかしお嬢はどこにいるんだろうな? なあお嬢、教えてくれよ」
手元に持った矢に向けて言いながら、背中をグニグニと動かす。
「おもおも、おもいですわー。たす、たすけ」
「え? は? 体重は調整してるからソファさんは重くないはずなんだよなー」
「ソファさんには重くなくても私には重いのですわー」
「えー? お嬢はどこにいるかわからんがお嬢には乗ってないんだよなー」
「降参、降参ですわ! 私はソファの中にいるですわー! だから退くですわー」
「えー? 聞こえないなー。鼻についた匂いがあまりに臭くて、耳がよく聞こえないんだよなー」
「むぎゃあ! 鼻と耳は関係ないですわ! わかったですわー匂い消しを渡すですわー! だから退くですわー!」
「仕方ねえな。ほいよっと」
掛け声と共に一人がけソファから軽やかにフロノスが飛び起きる。同時にむぎゃっと芋虫アニエスが鳴き、その後ソファがゴモゴモと蠕動したかとおもうと、後ろから金毛をモサモサにしたアニエスがひょっこりと顔を出した。
寝癖に加えてソファの中にいたせいか、普段よりもさらに髪の毛が爆発していた。
姿だけ見れば、勝負に勝ったはずのアニエスがまるで敗残兵のようだった。
「……これですわ」
苦々しい顔でソファの後ろから小瓶をフロノスに差し出していた。
匂い消しの小瓶だと判断してフロノスはそれを受けとった。
「おう、助かる。臭くてかなわん」
「うぃ、指先につけて、それを匂いのついた所に擦ればたちまち匂いは消えるですわ」
フロノスはアニエスに言われた通りにすると、あっという間に鼻が曲がりそうだった匂いは霧散した。フロノスの美しく高い鼻が曲がるのはアニエスも望んではいない。
「お、すげえ! ほんとに消えたよ」
「ユーディンが作ったから当然ですわー」
そう自慢げに言いながらも、なぜかアニエスの表情は曇っている。
「おう、お嬢。どうした? 勝者がそんな曇った顔してたら負け甲斐がないじゃねえか」
「フロー。怒ってないですわ?」
顔半分くらいをソファの背もたれに隠し、目だけを出した状態でフロノスの顔色を伺うように問う。
「怒る?」
「……ちょっとやりすぎた気がするですわ」
どうやら鬱憤を晴らした後にふと冷静になったらしく、アニエスは少し反省をしていた。普段からフロノスに対して嘘をついたり誤魔化したりする事はあれど、ここまで徹底的にやり込めたのはアニエスにとって初めての経験であった。フロノスはアニエスとずっと一緒にいてくれる大事な存在で。
そんな彼を怒らせてしまったのではないかと、単純に不安になったのであった。
「なんだそんな事を気にしてたのか」
フロノスが優しく微笑む。
「……うぃ」
アニエスがしおらしく俯く。ソファの背もたれに小さくてかわいい鼻をちょこんと乗せ、上目遣いにフロノスの顔を見ている。さっきまで怒った猫の毛並みよりも膨れていた金毛が、今はとてもわかりやすく萎れている。そんな姿を見て、フロノスの頬はついついと緩んでしまう。
「怒ってないぞ、お嬢」
萎れた金毛を優しく撫でる。ふわふわとした感触が手のひらをくすぐる。
「そう、ですわ?」
「当たり前だろう。俺はお嬢の守護者だぞ。むしろお嬢の成長を喜んでるくらいだ。ミスリードなんてできるとは思ってなかったよ。すごいなお嬢は」
「そう、ですわ!」
「だから、大丈夫だ。俺には安心して甘えておいで、お嬢」
「うぃー」
小さく頷き、小さく答える。
溶けたようににへらと笑い。
そのままふわふわの頭をフロノスの手に押し付けるように少し頭を動かす。
さっきよりもモフっとした感触がフロノスの手のひらに返ってきて、そこからアニエスの頭にまで手が届いた。どうやら頭を撫でろという事らしいと判断し、フロノスはそのまま大きくも優しい手でアニエスを撫でた。
寝起きの熱が頭から手のひらに伝わる。
その感触をお互いにしばらく楽しんでから、フロノスが名残惜しそうに手をひいてから口を開く。
「さ、約束のルールー洋菓子店のスィーツ盛り合わせを二人で食べに行こうぜ」
ルールー洋菓子店の言葉にアニエスの目は見開かれ、金毛はもふりと膨らんだ。そのままソファ裏から飛び上がり、腰に手を当てて声をあげる。
「うぃ! そうですわ! 勝者の特権ですわ! いっぱい食べるですわ!」
すっかり元気になったアニエスはそのまま駆け出し、階段をバタバタと降りていった。
その後ろから。
「お嬢! 着替えないと外には出れないぞ! あと、歯磨きも!」
お母さんのようなフロノスの声が追いかけていった。
そんな妖精探偵社。
今日はお休み。
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