第34話 昼休みの鍛錬

出かけている間の、数時間の休み。

昼食を取り、自宅に戻って雑務を。


こんなときこそ、詩作に励む。一編ならず、数編の詩を作る。


ノートパソコンに向かい、外付けキーボードをたたく。

あっという間に、詩が出来上がるはずだ。

起承転結など考えることもない。

ひたすら、文字を打込んでいく。


ついでにこの誤植を活かしてやろう。

そうか、こうすれば活用可能だな。

うむ、われながらよくできた。

これで、どうだ!

できたぞ! 確認完了!


かくして彼は、その一編の詩をネット上に公開する。

その詩は、ネット環境という岩に刻まれた。

水でも流せず、地震でも崩壊しない。

その岩に刻まれた詩は、どこかで誰かが読むであろう。


短距離ダッシュのような鍛錬は終わった。

そして再び、彼は街中へと出かけていくのであった。

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