元ヤンにキレられて泣かされた黒歴史

コンビニアルバイトで元ヤンにキレられて泣かされた黒歴史

大人になってから人前で泣くという経験をすることは滅多にないと思います。そしてそれ以上に大人になってから人前で泣かされるとう経験はこれも極めてないでしょう。今回はそんな大人になってから泣かされた話です。

僕は３０代に入ってからか、２０代の終わりだったか忘れてしまいましたが、深夜のコンビニでアルバイトをしていました。僕がコンビニで働いていた頃のコンビニというのは、

ホットスナックをバックヤードの調理場で作ることもなく、電子マネーもない時代でしたので、殆ど憶えることもなく、憶えることと言えば、数時間ごとの、食べ物の前出し作業（食品を賞味期限の古い方から手前に置く作業のこと）くらいなものでした。深夜のアルバイトは二人一組のペアになってアルバイトに入っていました。そのペアの相手は僕よりも後に入ったアルバイトの人でした。僕よりも年下でした。その相方は元ヤンキーで、今は結婚もし、子供もいて、幸せな人生だということをいつも言っていました。

僕は何故か自分が何でも率先して先に動こうという思いから、休憩室で二人して座っているところ、来店のチャイムが鳴るとすぐに、休憩室から出て行くといった感じでした。ただでさえ深夜のお客さんは少ないのに、僕が率先して動いてしまうので、仕事に就いても仕事ができないという彼のフラストレーションは徐々に溜まっていったのでしょう。食品の前出し作業も彼がやった後、チェックしてやり直していた、有難迷惑な相方であったと思います。そんな時、事件は起こりました。

朝の新聞の入れ替えが終わって、元ヤンの彼が新聞を読んでいるところでした。僕は早く仕事を片付けたかったので、その新聞を「処分するから渡して」と言ってその手の新聞を奪いました。僕に対して相当なフラストレーションが溜まっていた彼は、僕に対して爆発しました。何て言われたのかは覚えていません。おもくそキレてました。僕は彼のその気迫に、涙がにじみ出て、ポロリと零れたのです。怖いからというわけでもなかったような気がします。ただ元ヤンの彼のあまりのキレように、ビビッてしまったのだと思います。

いつもは温厚な態度でいたけれども、やっぱり元ヤンって怖ェ～～～！！。