第6話 不治の呪い

 クザロは切り落とされた右耳を押さえつける。


(耳からの出血が悪化している⋯⋯)


 回復魔法で傷を塞ごうとしているが、出血が止まらなかった。岩砕の目潰しをもろにくらってしまった両眼の痛みも続いている。


(なんだ? おかしいぞ。蹴りつけられた脇腹が痛む⋯⋯。いや、違う。痛みが鎮まらない⋯⋯! 何かされた⋯⋯! 毒か⋯⋯? いや、この感じは⋯⋯回復魔法が⋯⋯効かなくなっている⋯⋯?)


 クザロは己の身体に襲いかかった異常。回復が効いていなかった。それどころか人体に備わっている自然治癒すらも停止している。


「何を⋯⋯した⋯⋯?」


 カインバルトから与えられた傷は絶対に治らない。不治の損傷となる。


「まるで呪いだ。治らない。些細な傷すら⋯⋯。不治の傷を与える能力だと⋯⋯?」


 右耳の出血や脇腹の痛みよりも、両眼に入った岩粒による痛みのほうが辛かった。視界が滲み、本来の実力を発揮できない。


(能力の全貌が分からない。反魔法体質者アンチ・マジックだとすれば、魔法は使ってこないはず⋯⋯。何なんだこれは⋯⋯どうすればいい⋯⋯?)


 クザロは魔法学院で習った知識を思い出す。反魔法体質者アンチ・マジックは魔力を持たないため、あらゆる魔法を受け付けない。それは魔力を扱えないという意味でもある。


(不治の発生原因を探るべきだ。あの古びた剣による効果か? 呪物? 特殊な毒⋯⋯? 考えても無駄なのか⋯⋯? あの用心棒に関する情報が欠けている。分からないことが多すぎる。⋯⋯対処療法で凌ぐしかない)


 想定外の苦戦を強いられていた。クザロはカインバルトの情報を何も知らない。だが、カインバルトはクザロの戦い方を知っていた。凶悪な二つの瞳が追い詰められた帝国騎士を睨む。


「治癒が効かないのなら、負傷箇所の血流を止めるか。悪くない手段だ。失血死は防げる。だが、血の流れを止め続ければ壊死するぞ?」

「その前に勝負を付ければ良いだけの話だッ⋯⋯!!」


 クザロは蒼刃の魔法剣を掲げる。接近戦を不利と判断し、魔法使いの戦法に切り替えた。


「最後の警告だ! 貴様が守ろうとしている娘はレヴァンティール帝国に⋯⋯、世界そのものに災厄を招く存在だ! 世界の滅亡に加担している。そのことを貴様は理解しているのか!?」

「世界を滅ぼすねぇ⋯⋯。素晴らしい。そいつは愉快爽快だ⋯⋯」

「なんだと⋯⋯?」

「たった一人の小娘に滅ぼされる程度の世界なら、滅ぼされてしまえばいい。⋯⋯と思わんでもない。くっくくくく! 悪いな。性格が捻くれているんだ」

「ふざけた男だ。破滅願望でもあるのか。貴様は⋯⋯?」

「泥水で生きてるミジンコ程度の生存意欲はある。それじゃあ、世界の存亡とやらを賭けて勝負といこう。⋯⋯さあ、気張れ。帝国騎士クザロ。世界を救うのなら、俺を殺してみせろ」


 世界の滅亡を願う死神は、きっとこんな下品な笑みを浮かべるのだろうとクザロは思った。相容れぬ悪漢だったが、ほんの少し羨ましく思えた。自己中心的に生きることができれば、師匠や妹弟子を殺さずに済んだのだから。


「名前はカインバルトと言ったな。本当の名前は?」

「本名だ」

「貴様ほどの力を持つ者が無名だと? 信じられないな。クライド王国との戦争でも多くの猛者と戦ってきた。だが、貴様ほどの強者とは出会えなかった」

「アンタが戦っていたは西部戦線だろ。会うはずがない。俺は東部戦線だ」

「そうか。レヴァンティール帝国とクライド王国の両軍が全滅した東部戦線⋯⋯。噂は耳にしていた。最精鋭の魔法戦士隊ですら誰一人として帰って来られなかった激戦地。私の旧友も東部で戦死した。貴様はその生き残りか⋯⋯。通りで強いわけだ」

「死に損ないだ。誇れることじゃない」


 カインバルトはサイドポーチから投げナイフを取り出した。


(飛び道具か? 柄に何か装着している⋯⋯?)


 円柱状の物体が柄に巻き付けられていた。紐を引っ張ると内部の導線が着火する仕組みになっている。


「さて、小細工をろうするぞ。これはどう防ぐ?」

「くっ!! 我が身を守れ――魔法囲壁マジック・ウォール!」


 クザロの周囲に魔法壁が出現した。カインバルトが投げた投げナイフは弾かれる。その瞬間、硝煙を噴き出していた円柱状の付随物が炸裂した。爆薬を括り付けた投擲物。戦場ではよくある攻撃手段だ。

 不意を突かれて戦死した魔法使いは数知れずいる。だが、クザロには通じない。それはカインバルトも分かっていた。


「まぁ、この程度の爆発は魔法で防ぐよなぁ? 単純で助かる」


 魔法囲壁マジック・ウォールは爆風や衝撃波は防いでくれる。だが、すり抜けるものがいくつかあった。


「ぐぅっ⋯⋯! 目がァ⋯⋯!!」


 クザロの視界がくらんだ。爆裂から数秒後、時差をつけて閃光が放たれた。


「閃光弾か⋯⋯! くそっ! うぅっ⋯⋯!!」

「魔法防壁は物理攻撃に滅法強い。だが、弱点はある」


 魔法囲壁マジック・ウォールは光を素通りする。もし可視光を遮断してしまうと自分の視界も妨げてしまうからだ。魔法を発動する際、視覚情報は必須となる。そのため、魔法使いは透明な魔法防壁を好む。


「音もきついだろ。魔法による防御にも穴はある。音撃と可視光の遮断まではしない。強い魔法使いほど引っかかる。アンタも例外じゃなかったな」


 熟達の魔法使いにとって、閃光弾は大きな脅威にならない。視界が奪われたとしても、回復魔法で治せば数秒で完治するからだ。だが、カインバルトが与えた傷は、がかかっている。


(なんてことだ! きつすぎる! 治らないっ⋯⋯! 網膜が光で焼かれたままだ。何も見えない⋯⋯。鼓膜は敗れていないが⋯⋯。ほとんど聞こえなくなった。普通の音響爆弾じゃない。聴覚を狂わせるために高音の波長を⋯⋯)


 不治の損傷はクザロをじわじわと追い詰めた。非殺傷武器であってもカインバルトが使えば悪辣な凶器になる。


「さてと⋯⋯。視界と聴覚を奪ったが、それでもアンタは恐ろしい相手だ」

「⋯⋯⋯⋯」

「声は聞こえていなさそうだ。俺がどこにいるのかも分かっていない。そんな素振りだ」

「⋯⋯⋯⋯」

「あと少しで殺せる。どうしたものか」

「⋯⋯どうした? こないのか? 私は視界を奪われ、聴覚まで狂った。魔法囲壁マジック・ウォールは解けているぞ?」


 網膜は強烈な閃光で焼かれた。周囲の音は聞こえていない。視覚と聴覚を潰されたのだ。どこにカインバルトがいるのか、クザロには分かりようがなかった。


「止めておこう。アンタの仕草はどうも嘘くさい。攻撃を誘っているように見える」


 カインバルトはクザロから距離を取った。


「目が見えずとも、聴覚が狂っているとしても、俺の位置が分かっている気がする。⋯⋯反撃は警戒すべきだ」


 圧倒的に優位な状況である。しかし、カインバルトは慢心しない。警戒心はいっそう強めていた。


「わざわざ止めを刺しに近づく理由はないしな。アンタの負傷は治らない。つまり、時間とともに悪化し続ける」


 聞こえているかも分からない相手にカインバルトは告げる。


「このまま爬虫類娘を連れて、そそくさと逃げてもいいわけだが、アンタが死ぬところは見届けておきたい。決めた。力尽きる瞬間まで、大人しく見ていることにしよう。アンタは恐ろしい格上の敵だ」


 カインバルトはクザロを圧倒している。だが、それは緻密に組み込まれた策謀の結果である。事前にお互いの能力を知っていれば、クザロも別の戦い方をしていたはずだ。


「我慢比べだ。アンタが死ぬまで俺は攻撃を仕掛けないぞ。絶対に近づいたりはしない」


 能力を徹底的に秘匿し、敵を騙し討つ。カインバルトが過酷な東部戦線を生き延びた手段である。片膝を着いていたクザロは、ゆっくりと立ち上がった。


「貴様は清々しいまでにだな」

「お互い様だろ。やはり俺の声が聞こえていたな」

「ああ、聞こえているとも。貴様の位置も分かるぞ」


 クザロの聴覚は狂わされた。だが、魔法を司る器官は正確無比に機能している。

 音とは空気を伝わる振動波である。大気に水分を浸透させたクザロは、大気の振動を読み解いた。あらゆる液体に浸透する魔力性質こそ、クザロの真骨頂である。


「――水刃之槍ウォーター・ジェット!!」


 クザロの足下から大量の地下水が湧き出した。噴き出した水を凝縮し、音速を超える速度で放射する。視界は封じられているが、カインバルトの鼓動は探知できる。心臓の脈動が大気を震わせていた。周囲にいる人間は一人だけ。狙いは正確だった。


(地下水の汲み上げが終わったか。シャツァルさんと戦っている間もクザロは地中の自然水を集めていたようだが⋯⋯。この攻撃を連射されると不味いな。範囲が拡がっている。広域攻撃の余波でシグフリアが殺されかねない)


 帝国最強と名高い筆頭騎士クザロの本領が発揮される。大量の水を効率よく操り、有無を言わさぬ質量攻撃で敵を圧倒する。


(水よ! 殺意を乗せて追え! どこまで敵を追え! んくっ⋯⋯! ちぃっ! 手応えがない⋯⋯! 回避されてしまった! だが、動きは分かる。読めるっ⋯⋯!! 次こそは! 攻撃速度と数をさらに増やすッ!!)


 標高の高い〈冥府の河原〉は地中に含まれる水分が乏しい。だが、岩盤の奥深くには地下水脈が存在する。分厚い大地の断層を砕き、引き上げた膨大な地下水はクザロが望むままに動く。


水刃裂波ウォーター・スラッシュ⋯⋯!!」


 走力に物を言わせて豪速で駆ける。クザロの魔力で強化された水撃がカインバルトの右肺を貫通した。狙い撃ちでは敵を補足できない。ゆえに、面攻撃で圧倒する。


(痛っ⋯⋯! クソが! たった一撃だが⋯⋯右胸を貫通された⋯⋯。肺から空気が漏れる。急所は避けたが⋯⋯久しぶりに傷を負ったな。⋯⋯ああ、最悪だ。分かっていても痛むものは痛む⋯⋯! 痛てぇ⋯⋯!)


 無数の水撃を掻い潜り、カインバルトは攻勢に転じる。


「その負傷で動けるのか? 心臓は外したが、肺に穴が空いているはずだ。痛みも凄まじいだろうに⋯⋯。貴様はとんでもないだな」

はそっちだろ。広域攻撃を連発してるくせに、ちっとも魔力がちっとも減ってないぞ」


 迫り来る死の気配。超音速で放射される水流を先読みしていたかのような動きで躱していく。カインバルトの動きを捕捉できなくなったクザロは最終手段を講じる。


「全力を魔力を注ぐ。出し惜しみした力では貴様を倒せそうにない。攻防一体の荒波をどう避ける? 防ぎ流せ――葬流堤壁アクア・ウォール!」


 水流の渦で自身の周囲を覆った。死角は存在しない。クザロの魔力が続く限り、敵の接近を許さない攻性障壁の魔法であった。

 カインバルトは長剣を刺突の構えで固定する。大地に転がる岩石を力任せに踏み潰しながら駆け抜ける。まとわせた衝撃波で、クザロの水流を弾き返す。


「速度を落とさず突っ込んでくる気か! なんたる豪速だ⋯⋯!! 水壁を突破するるつもりだな⋯⋯!? いいだろう!! 受けて立つ! 貴様を粉微塵に削り切ってやる⋯⋯!!」


 クザロは魔力を強める。大地を抉り暴風をまとった激流は竜巻を生じさせた。刺突の構えで突き進むカインバルトは、回流の水壁を斬り伏せる。赤熱した剣先が水飛沫を蒸発させた。


(さすがの俺でも身体の肉が削ぎ落とされる。水にかけられたクザロの魔法を弱めなければ力負けする)


 生身での突破は頑強なカインバルトといえど不可能。無策で突っ込んだわけでなかった。掌に溜めた血液を浴びせる。


「なにっ⋯⋯!? 血⋯⋯!?」

「俺の血は魔法を阻害する」


 カインバルトは右胸の傷穴から滴る血液を左手に溜めていた。クザロの魔法は水を操る。一度でも浸透すれば、いかなる液体も操れた。そのなかには溶岩や溶鉄なども含まれる。だが、カインバルトの血液だけは違った。いわゆる異物。魔法を阻害する性質を宿した血液は、クザロの魔法術式を乱した。


「――ッ!!」


 ほんの一瞬だけ、水流の守りに淀みが生じた。現れた脆弱点をカインバルトは見逃さない。葬流堤壁アクア・ウォールを突破し、クザロの利き腕を切り飛ばした。


「アンタの負けだ。帝国騎士クザロ」

「ぐぅっ!? うぐあああああああああああああぁあああああああああああああぁぁっ⋯⋯!!」


 クザロは苦痛で叫び声をあげる。カインバルトが与えた傷は治らない。利き腕の切断は致命傷だ。しかし、帝国最強の騎士はまだ倒れない。


「まだ負けてはいないっ!!」

「⋯⋯うぐッ! 痛てえぇな⋯⋯! おい⋯⋯! 何で切り飛ばした腕が動いてんだよ⋯⋯!」


 蒼刃がカインバルトの左目を潰した。切り落としたはずの腕が動いている。大量出血する最中、自分の血液を操っての攻撃だった。


「左目の代償は高くつくぞ⋯⋯! その心臓、もらった⋯⋯!!」


 カインバルトは後退よりも追撃を選択した。たとえ左目を失ってでも、さらに一歩踏み込んで剣を突き刺す。魔法使いを確実に仕留めるのなら、破壊すべきは脳髄か心臓である。


「んぐっ! あぎぃ⋯⋯あ゛っ⋯⋯! んぐがぁっ⋯⋯!」

「おいおい。心臓を貫いたんだぞ? 死んでくれたっていいだろ。たくっ⋯⋯。これだから強い奴は嫌いなんだ。死に際まで面倒だな」


 カインバルトの長剣はクザロの心臓を貫いた。通常であればこれで人間は死ぬ。だが、クザロの心臓は鼓動を止めない。


(体内の血流を無理やり動かしている。心臓を破壊しても身体に血が回り続ける。だが、心臓を潰されれば長くは活動できまい⋯⋯)


 左目に突き刺さった蒼刃の剣を引き抜く。確度を調整して脳への損傷を避けたが、少しでもズレていれば即死だった。


「頼むから死んでくれ。苦しむだけだ」

「んぐぅ⋯⋯はぁ⋯⋯うぐっ⋯⋯! 貴様は⋯⋯!! 何か⋯⋯妙だ⋯⋯」

「妙なのはアンタだろ。腕を落とされて、心臓を潰した。これで生きている生身の人間は初めてだ。⋯⋯しかし、血を流しすぎたな。やっと魔力の底も見えてきた」

「ぐっ⋯⋯がぁっ⋯⋯!!」


 切り落とされた右腕を人体の一部ではなく、武器と見做して魔法で操る。クザロは失血死寸前で、表情が青ざめている。足下がふらついていた。


(いいや、まだ動いてみせる⋯⋯! 私は帝国最強の騎士だ! 無名の用心棒に負けられない⋯⋯! だが、なんだ? この違和感⋯⋯? 私が戦っているこの男は何なんだ? 何者だ? あまりにも強すぎる。こんな奴がなぜ今まで知られていなかった? 街では腕利きの用心棒だとは聞いたが⋯⋯)


 激戦地だった東部戦線の生き残り。激突した両軍のほとんどが壊滅し、最前線に投入された兵士の生存者は皆無だった。両国が甚大な損害を被り、戦争終結の切っ掛けとなっている。

 生きて帰ってきた兵士は褒め讃えられた。半死半生で本陣に帰還したクライド王国の連隊長は、自分の部隊が全滅したにも関わらず勲章が与えられたという。


「はぁはぁ⋯⋯。貴様、一つ聞かせろ。東部戦線でどこの部隊にいた? いや、どちらの陣営だった⋯⋯?」

「そんなのを聞いてどうする? ⋯⋯まあいいか。帝国側だよ。だが、俺は脱走兵みたいなものだ。どちらも敵に回した」

「ぐっ⋯⋯はぁ⋯⋯。私は貴様のような人間の話を聞いたことがない! 不治の傷を与える能力⋯⋯! 魔法を弾く肉体⋯⋯! 化物のような身体能力⋯⋯!」

「大々的に宣伝はしちゃいないからな」


 潰された左目から流れる血をカインバルトは拭った。もう片方の右目は機能している。視界は狭まったが問題はない。殺意で満ちた凶瞳がクザロを捉えていた。


「貴様と戦った相手で、生き延びた奴はいないのか?」


 クザロの核心を突く質問に対し、カインバルトは乾いた笑いを返した。


「アンタのご想像に任せる⋯⋯」


 まるで死神が顕現したかのように感じた。戦場で活躍しながらも存在が知られていない理由。カインバルトの戦いを目撃して生き延びた者は一人もいないとすれば成立する。


「お喋りはこの辺で終わりだ。帝国騎士クザロ。覚悟を決めてもらおうか。それとも楽に死にたいか?」

「王国に忠誠を捧げた身。王命とあらば名誉も、この命も惜しくはないっ! 私は死を恐れない! 帝国騎士の本懐を見せてやろう⋯⋯!!」


 クザロは切断された右腕を強引に引っ付けた。回復魔法は効かない。神経も絶たれているが、血液を操作して無理やり操っている。激痛で気絶寸前の意識が覚醒する。


「ご立派だ。俺からすれば、はた迷惑この上ないがな⋯⋯」


 吸い込んだ空気が右肺から漏れる。左目は完全に潰され、視界の半分が赤黒く染まっていた。だが、カインバルトの凶刃は研ぎ澄まされた。戦場で屍を積み上げて磨いた剣技は、帝国最強の騎士クザロに拮抗する腕前だった。


 実力が拮抗した者同士の戦いで、勝敗を決める要素となるのは――。

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