日常
零
日常
今日も笑う
今日も笑って過ごす。
悲しいときも、辛いときも。
そんな私だが大切な人がいる。
それは太一という男性だ。
太一は誠実で優しく、私と一緒に笑っている。
どんな時も。
太一との生活はとても楽しかった。
ある時は一緒に映画を見たり、またある時は忘れられない夜を過ごしたりしていた。
こんな生活が続いていたので、きっと太一と結婚するのだろうと思っていた。
ある日、一人の女性——斎藤玲奈と名乗っていたと思う——と出会った。
斎藤さんは近くのカフェで少しお話したいと言ってきたので、少しの間ならと同意した。
近くのカフェに入り、コーヒーを頼んだ。
その後少し間があり、斎藤は太一の彼女だと言い張った。
私は何を言っているのかわからなかった。
太一とは毎日一緒に暮らしているからだ。
そいつに聞くと、
「何をおっしゃっているの?彼とは1年以上一緒に暮らしているのよ。それはありえない。」
といった。
私はますますわからなくなってきた。
私は太一と1年以上一緒に暮らしていて、昨日だって……。
そいつは続けていった。
「昨日なんてホラー映画を見たのよ。『紅く舞うバレンタイン』という映画よ。」
私もそうだ。昨日その映画、太一と一緒に見た。
またその女は、
「映画見た後は彼と夜の遊戯をして寝たわ」
私もそうだ。
なんで?
おかしい。こんなに被るはずがない。
「私もそう。その映画見た後に夜の遊戯をして寝たわ。なんで?たとえ同姓同名だとしてもおかしい。あなたもしかして盗撮とかしてないでしょうね。」
その女は言った。
「あなたでしょう?盗撮しているの。」
日常 零 @rei_rei
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