第23話: 大団円、とは何事もいかないモノ




 頭を下げて謝罪した和広。



 その和広の姿に、俺も、私も、悪かったと謝罪する家族たち。和広は否定も肯定もせず、黙ったままだった。


 澱んでいた気持ち、溜め込んでいたヘドロを吐き出した。


 それは、和広にとっては心の開放である。


 あくまでも、和広の主観ではソレを吐き出しただけ。断じて、謝罪を受け取りたいわけではないし、求めてもいない。


 しかし、拒否する気力がまだ、和広にはなかった。


 単純に、ある種の放心状態にあったからだ。


 謝る必要など無いと思う気持ちと、謝ってほしいという気持ち、そして、そのどちらにも該当しない不可思議な気持ち。


 それらが混ざり合ったせいで、和広は今、頭では分かっていても、心が……それへの対応が出来なかった。


 それは、和広自身にもまだ言語化出来ない領域であり、和広自身にも上手く認識出来ない領域でもあった。



「謝罪は、しないでくれ」

「……どうしても?」



 だが、千賀子にだけは違った。



「ああ……ごめん。千賀子にだけは、まだ……本当に、ごめん」

「……分かりました」



 その中で、千賀子からの謝罪だけは、和広は受け取らなかった──いや、違う。


 受け取れなかったのだろう。


 それは、千賀子に対してだけは癪に障る──いや、違う。


 和広にとって、『千賀子』という存在だけはまだ……そう易々とは触れられないデリケートな部分なのだ。


 中学生になり、和広は才能の壁を知った。


 和広自身にも才能はあるが、世界にはそれ以上の才能を持ったやつが居て、自分以上に努力を重ねている者が居る事を知った。


 けれども、それでも、和広にとっての最大のコンプレックスは妹の『千賀子』である。


 これはもう、言葉や理屈で納得出来る話ではない。


 もっと奥底の……誰の心にもある領域、その人を形作る根幹に近い部分の、柔らかい場所。


 言うなれば、心の聖域である。


 そして、和広の聖域は傷付き、出血している。


 今回、それをさらけ出して、手遅れになる前になんとか踏みとどまれたが……しかし、傷口は未だそこにある。


 家族であってもそこへ触られたら辛いのに、その傷口を作った(正確には、勝手に作ってしまったのだが)千賀子に触れられるのは……さすがに、まだ早かった。



(……私が、追いつめてしまったのか)



 そうして、そんな和広を見て……千賀子は、どんな言葉を掛けて良いのか分からなかった。


 そう、和広から言われる以前に、千賀子は何も言えなかったのだ。


 千賀子にとって、兄の和広は物心が付いた頃から『意地悪ばかりしてくるし、与えられた仕事はサボるし、兄らしい事など何もしない』という認識でしかなかった。


 もちろん、年齢的な幼さはある。千賀子も、当初は『仕方がない』と思い、静観の構えでいた。


 肉体的な年齢は別として、精神的な年齢は千賀子の方が上なのだし、早めの反抗期だろうと思っていた。



 ……少なくとも、だ。



 千賀子から見て、両親も祖父母も和広と己を不当に差別するようなことはしなかった……そう、思っていた。


 ちゃんとやる事をやれば褒めてくれるし、やらなかったら怒る。むしろ、よく出来た両親だろう……そう思っていた。


 その、思い込みが和広を……しかし、だ。


 仮に、そう、仮定の話だが。



(私の方からもっと歩み寄れば……いや、駄目だな)



 そこまで考えたあたりで、千賀子は内心にて首を横に振った。


 想像して、すぐに分かった。というか、想像するまでもなかったのかもしれない。


 仮に、過去の千賀子が和広の内面、溜め込んでいるうっ憤に気付けたとしても、千賀子の方から……それに触れることなど出来はしなかったということに。


 己も一度は反抗期を経験していたからこそ分かるが……年頃の男子というのは、非常に歪ながらも自意識が高い。


 つまりは、プライドが肥大化した、誰しもが通る道。


 当時は自覚出来ていなかったが、思い返せば、指図を受けるのを嫌っていた。必要に応じて素直にはなれるが、それでも、その範囲は狭くなっていた。


 言うなれば、『頭や理屈では正しいと分かっていても、反射的に心が反発してしまう状態』だ。


 そんな状態で、もしも……そう、仮に。


 自分よりも優秀だと認識し、周りも、己より優秀だと判断している弟なり妹から、なにかしらの……それはもう、こちらの胸中を気遣いながらも注意をしてきたら……どうなるか。


 ──考えるまでもなく、間違いなく反発されるだろう。


 いや、それはもはや、反発なんて言葉では収まらないぐらいの……これ以上ないぐらいに、和広のプライドを傷つけただろう……そう、思った千賀子は……やるせない気持ちになった。



(私が姉で、兄が妹だったなら……もしかしたら、少しは違ったかもしれないな……)



 何故なら、千賀子は女で、子供で、なによりも……和広の妹という立場だからだ。


 前世の現代社会ならともかく、昭和のこの時代。


 現代でも残っているが、この頃の年功序列というのは現代の比ではない。


 たとえ非が年上の側にあったとしても、年下は何も言えなかった。理屈ではなく、そういうモノだったのだ。


 加えて、『男の領域』と『女の領域』はキッチリ分けられていて、ことさら、勉強に関する部分は『男の領域』であった。



 ──そう、この頃はまだ、その認識だったのだ。



 いちおう、この頃にはもう『教育ママ』なる言葉が生まれており、男女問わず『せめて、高校は出て欲しい』と考えている親御さんは多かった。


 しかし、それはあくまでも学歴としての価値であり、高校卒業という願いが同じでも、そこに含まれる意味は大きく異なっていた。



 男の場合は、学歴を得て有名な企業などに勤め、たくさんの給料などを得る事。


 女の場合は、そうではなく、今時はせめて高校は出ておきなさいという、学歴ラインの動機。



 つまり、男に比べて女の学歴というのは、そこまで重要視されていなかったのだ。



 どうしてかって、それで良い所に勤められたとしても、すぐに辞めてしまう者が多かったからだ。


 良い所に行く理由として、それに見合う良い男と結婚するのが目的だという者は少数派ではなく、そのまま定年まで働こうと考えている女性は少なかった。



 ……もちろん、だ。



 これからの時代は女もバリバリ仕事をして……なんてのはあったし、そう考えている女性もそれなりに居た。


 だが、全体的に見ればまだまだ保守的な思想の女性は多く、仕事は腰掛けで、結婚したらパッと辞めて家庭に入る……いわゆる、寿退社からの主婦路線が当たり前となっていた。



 男は、仕事をして金を稼いで嫁を貰って初めて一人前。


 女は、嫁いで子供を産んで育てて、ようやく一人前。



 男がどれだけ家事が得意であろうと評価されず、女がどれだけ勉強が出来ようと評価されない……千賀子が生きている時代は、そういう時代なのであった。






 ──夜も遅い。ひとまず、続きは明日だ。



 そんな家長の号令と共に、就寝の運びとなって、しばらく。実際に夜も更けていたので、誰も反対はしなかった。


 ただ、一つだけ……何時もとは違う事が、この日の夜には起こっていた。


 それは、おそらくは部屋を移してから初めてとなる……兄妹水入らずの就寝であった。


 まあ、実際には同じ部屋ではなく、千賀子と祖父母は部屋の中、和広は縁側という形だが……言っておくが、これは千賀子の意志ではない。


 両親より、『少し、おまえ達は話し合いなさい。互いに、知らないことが多いだろうから』と指示を出されたからだ。



 正直、気まずい。


 だが、両親の言う事はもっともだ。



 千賀子は、兄の和広の事をほとんど知らない……まあ、それも致し方ない。


 物心付いた頃には邪険に扱われ、その後はずっと距離を置かれていた。あまりにソレが続いていたから、ソレが当たり前になっていた。


 それに、千賀子は千賀子で、自分の身を守るために気を張っていなくてはならなかった……言い訳に聞こえるだろうが、千賀子は己のことで手一杯であった。


 ……大人げない部分は否定しない。時の流れに任せるとは言いつつも、静観して放置していた……それも否定はしない。


 だが、嫌われている相手に近付いて変に拗れるより、適度に距離を開けておいた方が良いのでは……そう、千賀子が心の隅にて考えてしまうのも、無理からぬ話であった。



 ……。



 ……。



 …………しかし、今日ばかりは、そうも言っていられない。



『──いくら妹だろうと、年頃だからな』



 そう、和広の方から縁側で寝る事を提案されたのは、少し前。


 これに対して、ならせめて廊下の方が……と促したが、今日は夜風を当たって寝たいとのことで、この形になったわけである。



 ……性根は、悪いわけではないのだろう。



 悪い所しか見ていない千賀子には新鮮だったが、祖父母も父母も特に驚いた様子は見せなかった事に、千賀子は二重に驚いた。


 とはいえ、思い返せば心当たりはある。


 どれだけ千賀子を嫌ったとしても、千賀子に暴力を振るった事は一度としてない。また、兄の友人を語る者が千賀子に接触したことだって、一度としてない。



 悪態はつかれていたけど……で、だ。



 そうして、照明が消され、ようやく室内が暗闇に満ちて、しばらく。


 普段より就寝時間が遅かったこともあって、祖父母はあっという間に寝息を立てていた。おそらく、両親も疲れていたからすぐに寝息を立てていることだろう。


 後には、気が高ぶって眠れずに悶々としている千賀子と、障子越しに、同様に眠れぬままでいる和広だけが……夜の中に残されたのであった。






 ……。


 ……。


 …………そんな沈黙の中で、だ。



『──起きているか?』



 障子越しに、ポツリと尋ねられた。


 声色からして、もしも起きているならばと思いつつも、寝入っているところを起こすのは忍びない……そのような感情が込められた、淡い問い掛けであった。



「……起きているよ」



 無視する理由もなければ、拒絶する理由もない。


 ゆえに、祖父母を起こさないよう潜めた声で返事をすれば、障子の向こうで少しばかり沈黙が生まれた後……ポツリと、言われた。



『ごめんな……俺のせいで、千賀子には長い間、迷惑を掛けてしまって……』



 それは、謝罪の言葉であった。



「……もう、いいよ」



 既に、謝罪はされている。千賀子としては、己にも落ち度がある以上は、アレ以上の謝罪を受けるのは過分だと思っていた。


 それよりも……千賀子としては、和広の事を知る必要があると思った。


 なにせ、思い返してみれば、物心が付いた頃から既に兄とはまともに会話をしていなかったことに気付く。



 だから、千賀子は何も知らない。



 しかし、同時に……どのように話を切り出せば良いのか、千賀子は分からなかった。


 なにせ、この問題は昨日今日のことではなく、何年にも渡って続いていた根深い問題だ。


 加えて、これはややこしい話なのだが、千賀子にとって、兄の和広は精神的には年下であっても、肉体的には年上だ。


 普通に尋ねようとすれば、年下に聞くような話し方になってしまうし、かといって、年上に聞くような話し方だと……こう、下手すれば、相手の神経を逆撫でさせてしまうかもしれない。


 真正面から聞くにしても、このタイミングで聞いて良いものか……つい数時間前までは、好感度が0に近いところにあったからか、言葉が出なかった。



『なあ、千賀子』

「なに?」

『おまえ……その、なにか、困っていることって、あるか?』

「困っていること?」

『……お返しってわけじゃないけどさ。その、いちおう、俺はお兄ちゃんだしさ……』

「……いちおう、じゃなくて、お兄ちゃんでしょ」

『はは……そうだな、そうだったな』

「そうだよ……で、困っていること、か」



 だから、年上としては情けないが、和広の方から話を振ってくれるのは……非常に有難かった。



「……下着が、汚されることかな」

『え?』

「外に干すとね、ほぼ確実に……こう、白かったり黄色かったりするのがね、べったりと……」

『……アレって、まだ続いていたのか?』

「続いていたっていうか、一度も途切れたこと無いよ。シャツとかも、すり替えられている時があるから油断できない」

『えぇ……母ちゃんも婆ちゃんも、そんなこと一言も……』

「たぶん、見慣れ過ぎていちいち言う必要がないぐらいに日常になったからじゃないかな」

『えぇ……』

「他には、1人で出歩けないことかな。1人で外に出ると、すぐに男が話しかけてくるし、なんなら病気のフリして近寄ってくる人もいるし」

『……そ、そうか』

「あとは、クラスの男子とかかな。こう、分かるんだよね……足とか、胸元とか、すごい見てくるし」

『ま、まあ、そりゃあ……』

「小学生の時はリコーダーをすり替えられたけど、中学生になってからは……うん、上履きの中がべっとり汚されていた時はもう、色々と泣きたくなっちゃったかな」

『上履き……?』

「私には(前世を含めて)分からないことだけど、フガフガ犬みたいに人の靴の臭いを嗅いでいる男子を見た時は……」

『ごめん、本当にごめん』

「別に、謝られることなんてないから……体育用の服とかも、何着か盗まれたなあ……」

『……美人も、大変なんだな』

「美人で得する事は多いけど、損する事もそれなりにはあるんだよ、実はね。勉強も、出来ていたらなにかと先生とかが味方になってくれるから、出来て損はないよ」

『勉強?』

「うん、やっぱり、成績悪い子よりも、真面目に成績の良い子の方が、なにかあった時に味方になってくれやすいからさ」

『……俺は、なんにも見ていなかったんだな』

「まあ、そんなの見られても、私としてはどう判断すればいいのか分からないけれども」



 しみじみと……そんな感想を言われた千賀子は、喜んで良いのか、それとも己の身に降りかかっている災難を嘆いた方が良いのか、いまいち判断に困った。



 ……。



 ……。



 …………そうして、次は和広の方だ。



「そういえば、あの警察官とは長い付き合いなの?」

『ああ、あの人は……なんていうか、俺みたいなやつはだいたい付き合いがあると思うぞ。けっこう、夜とか見回りしているし』

「そうなんだ……わたしも、何も知らなかったのね」

『知らなくて当然だろ。俺は何も言わなかったし、あの人は俺たちみたいなやつじゃないと、まず関わり合いになることがないからな』

「そうなの?」

『担当する場所っていうか、課が違うらしい。まあ、千賀子が世話になることはないだろうけど……間違ってもあの人だけは怒らせるなよ』

「……そんなに怖いの?」

『あの人、悪さした相手が女子供だろうと、拳骨と張り手だからな。おかげで、本当ならもっと上に行けたのに、未だに現場勤務らしいぞ』

「……肝に銘じておく」



 とはいえ、内容はお察しである。


 まあ、当たり前だ。


 いくら家族で兄妹とはいえ、これまでが、これまでだ。


 いきなり仲良く互いの事を話しあえるわけもなく、その内容は……こう、当たり障りのないモノが多かった。



「そういえば聞きそびれていたけど、どうして乱闘なんて起きたの?」

『んん……それは……その……』

「言い難いなら話さなくていいけどさ……これからも仲間たちとは付き合いを続けるの?」

『……いや、それはねえよ』

「どうして? お父さんとお母さんのために?」

『それもあるけど、やっぱり……あまり長居しちゃいけねえ世界だってのが分かっていたからな』

「そうなんだ」

『みんなとワイワイやっているのは楽しかったけどよ、最近はヤクザっぽいやつを見掛けるようになっていて、どっかで抜け出さねえと……って思ってはいたんだ』

「え、ヤクザ……」

『みんなとは喧嘩別れみたいになっちまったけど、遅かれ早かれ別の理由で大喧嘩になっていただろうし……結局、俺は恵まれている方だったんだろうな』

「…………」



 言うなれば、互いにとっては些細なこと……近況報告に終始した。


 しかし、きっと、それが大切なことなのだろう。


 いきなり心が通じ合うことなんて、ない。


 いきなり互いを理解し合えることだって、ない。


 結局は、翌日になれば忘れてしまうような些細な事の繰り返し。


 それを積み重ねるしかなく、それさえ怠らなければ、ここまで拗れることはなかったのかもしれない。



「……ごめん、お兄ちゃん。もう、眠い」

『ん、あ、そうか、ごめん、無理をさせたな』

「いいよ……お休み」

『ああ……お休み』


 ──そういえば、最後にお休みって兄に告げたのは……何時だったっけ? 



 そう、千賀子は眠気の中で考え……そのまま思い出すことなく、寝息を立て始めるのであった。






 ……。


 ……。


 …………この時の千賀子は、全く気付いていなかった。これっぽっちも、考えていなかった。



 ──身内が、それも兄弟が、警察のお世話になる……その意味を、ソレがもたらす重みを、軽く考えていた。



 それは、千賀子だけではない。


 顔馴染みの警官からの説教こそ覚えてはいたが、和広もまた、そこまで考えていなかった。甘く、考えていた。



「──ただいま」

「千賀子、ちょっとこっちへ」

「ん、なに、お父さんもお母さんも、揃ってそんな顔をして──」

「女学校への進学の件だがな、出来なくなった」

「──なんて?」



 その、暢気な楽観を真正面から砕く問題が現れるのは、それから二週間後の事だった。







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※もしも、千賀子が居なかったら、箇条書き。




 和広の素のボテンシャルは、実は千賀子より相当に高い。千賀子が勝てているのはガチャのおかげである。


 千賀子が居なかったら、コンプレックス云々は無い。


 ただし、千賀子によって得ていた店の儲けや、魚を始めとした食の補給が無くなるので、その分だけ成長に陰りが出る。


 また、千賀子に張り合おうとして勉強や運動に精を出すこともなくなるので、全体的な能力が少し下がる。


 千賀子が居なかった場合、伊勢湾台風時の被害が大きくなり、この時に祖母がガラス片による感染症によって死亡する


 祖母が居なくなった分だけ和広に負担が回るので、千賀子とは別の理由で、フラストレーションを溜めやすくなる


 千賀子が居ないことで、唯一の跡取り息子(そうでなくとも、存命している唯一の子供)のために、両親からの小言などが増えたり厳しくなる


 調子に乗り易く天狗になりやすいので、小学校・中学校は大して努力もせず常に上位を取れるが、高校生になってから挫折を経験し、より夜の世界へ逃避行動を取るようになる


 いずれ立ち直るが、そこに至るまでが長くなり、それまでに祖父が病死する……など。




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