花羽
花御子の花羽の役割は飛ぶためだけではない。恵殿を離れて活動する花御子にとって、酸素ボンベの役割も兼ねているのだ。
恵殿には花御子が生まれてくる花畑がある。花畑といっても、花は一つも咲いていない。全て蕾だ。その蕾が花開くとき、花御子が土の中から生まれてくる。
花御子はその花が出すエネルギーを吸収することで生きていくことができるが、このエネルギーが問題なのだ。
このエネルギーは人間にとって有害で、長い間近くにいたり、至近距離にいると、最悪の場合死に至らせてしまう。
だから、花御子は人間に近づけないし、よっぽどのことがない限り近づいてはいけない。これは、恵殿と人間との間に存在する暗黙のルールだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます