第16話 あなたは何でも屋でしょ

「アリアだよアリア!あの子と連絡が2日も取れてないの⁉︎」


「はぁ?あいつは何やってんだよ。」


「子供達にカバンでも作って上げようって思ったのよ。で、大蛇の皮を使おうってことであの子に皮の調達をお願いしたの。1日で帰るって言ってたけど2日も帰って来ないから戦士隊に頼もうと思ってたとこだったの。」


「で、それを俺に頼むと。」


「そうよ!だってあなたは何でも屋でしょ?報酬なら出すからお願いできるかしら。」


「まぁあいつのことだから行くよ。報酬は死合玉で頼む。」


「オッケー。じゃあお願いね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今日休みのはずだったんですけどね。」


「そうだけど仲間が危険な状況にあるなら行ってあげないとな。」


でもおかしいな。あいつが大蛇なんかに負けるはずがないのに。大蛇といえば噛みついてきたり巻きついてくるしかない学生のいい練習台レベルなのに…。大蛇以外と出会ったのか?


教会の裏の山を登って20分。大蛇の大穴を見つけた。穴の大きい洞窟で昔アリア達と来て蛇を狩っていた懐かしい場所だ。


「はい、じゃあ行くけどこの大穴暗い寒い臭いで最悪だしはぐれたらガチで終わるから絶対に俺から離れないで。分かった?」


「了解です!」「分かった。」


「それじゃあ出発!」


3人は大蛇の大穴の中に入って行った。

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