第14話 何様だよおい
「おやすみー。」
「おやすみなさい。」
夕飯を食べ明日に備えて寝た。今日はゆっくり寝れると思った。思った…
「ガゼル、ガゼル、目を覚ましなさい。」
誰かが喋る。でも眠い。睡眠続行。
「光輝、光輝、早く起きないと納期に間に合わないよ。」
納期⁉︎やっべ部長に殺される!
慌てて目を覚ました。
「やっぱこの起こされ方慣れない?」
「たりめーだ。眠いから寝かせろ。明日も早いし疲れたんだ。」
「お黙りなさい。」
「何様だよおい。」
「女神様です!」
俺は寝ている時に面倒な女神の間に連れて来られていた。
「何だよ急に。てかこの間はありがとうな。」
「あれくらい私の神パワーにかかれば余裕だよ。子供達を元の体に戻して親元に転送。家族がいない子は養護施設に転送。我ながらいい仕事したよ。」
「本当にな。じゃ俺は寝るぞ。」
「あ、待って。」
寝ようとしたところを止められた。
「何だよ。」
「今の生活ってどう?楽しい?」
こいつに会うといつも同じ事言ってくる。何回も何回も。
「何度目だよこの質問。答えは前回と同じだ。」
「そう、じゃあ頑張ってね。」
「…何かが起こるのか?」
女神の返答に違和感を感じて質問をする。
「だってあんなモブが人間と魔物を混ぜる実験をできるようになってるんだよ。似た実験でどれだけの人が地獄を見たか分かるでしょ。それと西の国が何かを作ってるみたい。何をしてるかわからないけど嫌な予感がするの。」
「予感か…。先のことはわからないのか?」
「私は今を生きる神様よ。未来のことなんかわからないわ。」
昔全知全能とか言ってたのにな。未来まではわからないんだな。
「ちなみに今を生きる神様は今最強だからね。人間の頭脳、能力、肉体、命、何でも没収する事が出来るからね。気をつけなよ。」
「おー怖い怖い。じゃ俺は寝るわ。」
「そう、じゃあね。」
ガゼルは眠った。部屋にはガゼルのいびきが響いた。
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