水族館で聞きたくないことを聞かされた。

第十六話水族館で聞きたくないことを聞かされた。

「ラング博士ユナがこの近くにいるようですよ」

「ああそうか久しぶりにユナに会いに行くか……実験がうまくいったかどうかも知りたいしな」


私は今一人です。

みんなが先に行っちゃったからです。

なんだか久しぶりに一人になったら前世を思い出しちゃうな。

そして私が思い出しているとき当然前から誰かを呼んでいる人が私のほうにきた。

「おいユナ……どうして無視をする? 昔教えただろ親の命令には従えと」

何この人私ユナじゃないんだけどそう考えていたらこの男が私の顔を鷲掴みにしたので私は宙吊りにされてしまった。

「はっ離して……それに私はユナじゃない!……人違いですよ!」

私がそういうと女性が

「もうラング博士忘れたんですか? ユナが"セーブ"したことを」

セーブってゲームのあれ?

「そうだったな……それで今お前の名前はなんなんだ」

「私はラウダだ……それより離して!!」

「そうか今はラウダか……ならユナの記憶はないんだな……なら"セーブ"をする時に見た文章も覚えてないか?『上書きセーブをすれば今のデータは消えますがよろしいですか?』だったか、たしかお前はYESを押したんだよ。だからユナが消えて今のラウダになったんだよ……あとラウダってやつはちゃんと殺したあとにこの世界に連れてきたやつだから一応異世界転生にはなるぞ……よかったな死ねて」

「えっじゃあ私がお風呂で死んだのって」

「ああ、あれな……実験のために温度機能をこの助手のマーラに暴走させたんだよ」

「私のお手柄です♪ 褒めてください」

「よーし偉いぞマーラよしよし」

「えへへありがとうございます♪博士」

「私はそんなことのために……そもそも実験って何!」

「それはな……一人の人間に別の人間の記憶を入れたらどうなるのかっていう実験だよ……それとお前の記憶はバックアップをとってあるから……必要なくなったら簡単に消せるうちの一体だってことを忘れるなよユナ……いやラウダ」

「もうラング博士言い過ぎですよもっと優しくしてください!……ああでも言葉ではなく物理的に痛めつけたほうが楽しそうですよね! 楽しそうですからユナさ……ラウダさんで試してみましょうよラング博士!」

「それはダメだ今も実験の最中だぞ……ならこいつは大事な被験体だ。また今度なマーラ」

「はーいうふふっ楽しみ」

待って待ってえっ私は私であって私じゃないってこと……それじゃあ何個記憶が……そもそもこの記憶は私のなの?

「それと今のお前の記憶はちゃんとお前のだから安心しろ……俺たちは帰るがお前のことを見張っている……かもな、ふふふふあっはははは」

そう言って二人は帰っていった。

私の楽しい生活は……ここまでなのかな……いいやそうしないためにも私が強くなればいいじゃん!! またミアに特訓に付き合ってもらったりしてさ!

さて気持ちを切り替えてっと今日の水族館を楽しもう! もうこうでもしないとやってらんないよ!!

するとミアが走って来た。

「おーいラウダぁぁ先に行っちゃってごめんね〜」

そして私はミアにさっきまでのことを話した。

「それが本当だとしたら……危ないよね。ラウダはどうしたいの?」

「私は強くなって……せっかくのこのスローライフを満喫する!! お願いしますミアまた特訓に付き合ってください!!」

「いいよ。でもとてつもなく痛いから」

「大丈夫、それは前ので知ってるから……それでレンは?」

「あそこ……はあ水族館の生き物をエサだと思ってるみたい今すぐ食いつきそうな勢いでガラスに突進してるよ」

そして私は強くなることを誓った……でもやっぱりなるべくは平和に過ごしたいと思った。

そして私はこれから水族館をみてまわることにした!

本当に楽しみでしかたないよ!

どんな生き物がいるんだろう……でもトリハダザメのところには最初に行ったほうがいいのよね、やっぱり。

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