30. Are you My Valentine?
『六匹の猟犬』による、大統領府突入作戦から二年後。
リエハラシアがクルネキシアと統合され、新しい名前の国家になる日。
2月14日、東京。
昨日から訪れた寒波の影響で、昼間でも芯から冷えるような寒さだった。
とはいえ冬は、リエハラシアの方が寒い。寒さには慣れてはいるのだが、好んで外にいようとは思わない。
それに、日本式の墓所で嗅ぐ、この独特のお香の香りが好きではない。
「お香が臭い」
借りたライターで、手に持ったお香の火をつけている女の横で、ぼそりと呟く。
「煙草の方がよっぽど臭いですよ」
フチノベ ミチルは苛ついた様子を隠さない。
片手に火がついたお香を持ち、自分が貸してやったライターを返してきた。
日本式の墓は、細長いお香を横にして置く、専用の台がある。そこにお香を置き、目を瞑り静かに手を合わせる姿は、たしかに、弔いの儀式そのものだ。
合わせた手を崩し、顔を上げたフチノベ ミチルは、こちらを振り向いた。
「サバちゃんもお線香あげる?」
「いや。宗教が違うから遠慮する」
このお香を、お香置き場に置いて手を合わせるのを「あげる」と表現するらしい。日本の、宗教絡みの用語は、独特なものがある。
フチノベ ユウコの骨と、サハラの骨の半分が眠る墓。黒に灰色が全体的に混ざったような色合いの墓石には綺麗に磨かれ、フチノベ ミチルと自分の姿が反射している。
「じゃ、帰りましょうか」
フチノベ ミチルは墓石に向かって、薄っすら微笑んで言う。
所謂、日本式の墓参りというのは、お香を焚いて手を合わせたら終わりらしい。
墓石に映る自分を眺めながら、煙草に火をつけた。
「サハラの墓の前だから、少し話してやろうか」
今日くらい、感傷的になってもいいだろう。
自分とこの女は、この日が来るたびに一生引き摺るのだから。
「そもそも『ファラリス』は完成していない」
唇から離した煙草から、灰を振り落とす。
「……話を根底から覆すパターンだ」
フチノベ ミチルは墓石の前で数秒硬直してから、ゆっくりと顔をこちらに向ける。
「サハラが持っていた元データは、わざと未完成の状態にしている。少し弄れば完成するけどな」
黒い眼は震えている。聞きたいことはそれではない、と言いたいのはわかる。
「たった一行のコードの、意図的なミス。『ファラリス』の開発者は、それをあえて残した」
実際のところ、コードの書き換えで実装できるのだから、サハラがフチノベ ミチルに完成品を触らせていてもおかしくない。
しかし、フチノベ ミチルは今までの話しぶりから察するに、『ファラリス』の「最後の発動条件」を知らない。
完成したバージョンは触っていないと考えていい。
「今から七年くらい前になる」
大統領府に突入したあの夜、その五年前。タイミングとしては、サハラの病状が悪化してきた頃だろう。
「俺のメールアドレスに、簡単に解読できない暗号が不定期に届いていた時期があった。使い捨ての、発信元が辿れないように細工したアドレスで」
*
自分が使っていたメールアドレスのいくつかは、誰にも知らせていなかった。誰にも知らせなかったはずの一つのメールアドレスに、そのメールは届いた。
送信者のメールアドレスは、暗号文で「サハラ」と綴られたものに、軍にいた頃のサハラが使用していた個人認識番号を組み合わせて、構成されていた。
いたずらにしては手が込んでいる、と思った。
*
「その話、どれくらいの嘘が混ざってます?」
「さぁ?」
身に覚えがあるとはいえ、嘘をついていたのはお互い様なのに、少々理不尽を感じる。
「高度な暗号文の時もあれば、子供騙しみたいな暗号文だった時もある。
今にして思えば、当時のサハラに平文を暗号化する能力が残っていたのは、
その時期のサハラは、認知能力が低下し、記憶がまだらに抜けていたというのだから。
そのサハラが、不定期に寄越してくるメール。
当時、それが本当にサハラなのかも怪しみながら、メールに書かれた暗号を解いた。
*
暗号の中身は、かつてサハラに命じられた作戦の話だったり、サハラしか知り得ない情報に溢れていた。
だから、子供が作るような簡単な文の時は、これが本当にサハラが送ってきたのか疑わしくなったものだ。
いもうと てつだい たのむ
こんな内容の文章が何度も届いた時は、恐怖すら覚えた。
六年前の年明けにきたのが最後のメールだった。本文無しで、ファイルが一つ添付されていた。
あまりに怪しすぎて、普段だったら絶対開けない。
だが、ファイルを開くためのキーワードが、自分が孤児院で呼ばれていた名前をアナグラムにしたものと、リエハラシア軍から自分に割り振られていた個人認識番号の組み合わせだった。
中身を開いてみる価値はある、と思った。
*
「添付されたファイルには、文字だけがズラッと並んでいて。それはただの文字化けだと思ったが、一列解読して、何かのプログラムのコードなのがわかった」
その瞬間から、これがサハラの持ち去った『ファラリス』の中身なのではないかと思っていた。
「その暗号文を平文にしてみればいいとわかったが、とにかく量が多い。そもそも、その暗号文は今まで送られてきたサハラの暗号文と違って、難易度が異様に高い」
ここまで念入りに、一つ一つを難易度の高い暗号にするのは、サハラがやったというより、ガイツィナロクナフ博士が暗号化した状態でデータを残していた、と考えるべきだろう。
「それを約半分ほど読み解いて、やっと『ファラリス』のプログラムを形成するコードだと気づいた」
その時点で、狐にそれを伝えるべきだったのかもしれない。だが、そうしなかった。
サハラは、狐ではなく自分に送ってきたのだ。
自分がサハラを裏切って、狐にこのファイルを流すリスクを鑑みても、送ってきた。その真意を見極めなくてはいけない。そう思った。
「解析作業を任務の合間の余暇にやっていたから、ファイルの中身の解読に数年かかった。それに加えて、『ファラリス』のシステムを理解するのにも、手間取った」
その中で判明したのは、『ファラリス』が機能の肝であるはずの、最終実行命令を処理するコマンドを載せていないこと。
そして、「最後の発動条件」が追加されていること。
*
ファイルの中身を解読し終えたのは、大統領府突入作戦に失敗し、故郷を追われて出てからだ。
幸か不幸か、逃亡中の時間は、『ファラリス』を解析して理解する作業を捗らせてくれた。
同時に、もう届かなくなった、サハラのものと思しきメールアドレスを調べていくうち、送信元の位置が日本だとわかった。
サハラが日本にいるのか、いたのか。当時はわからなかった。
ただ、日本に行けば、大統領府から一緒に逃げたフチノベ ミチルのその後の様子もわかるのだし、行く宛てがない自分にとっては、ちょっとした時間潰しになると思った。
まさかこの女と自分が、こんな事態を巻き起こすなんて、予想だにしていなかった。
日本に来て、フチノベ ミチルと関わるようになって、やっと点と点が線になった。何か気づき、わかるたびに、驚きよりも達成感の方が強く感じたものだ。それがまるでサハラに呼び寄せられたかのようで、不愉快ではあった。
*
携帯灰皿に吸い殻を捨て、新しい煙草に手を伸ばす。
「『ファラリス』で、本当は何ができるのか」
煙草を咥えて火をつける。
この上なく真剣な眼差しをしているフチノベ ミチルと、目が合った。
明かされる話に戸惑いながらも、無言で、こちらの話に耳を傾けている。
「制御じゃない。『神の杖』を無効化できる」
自分の解答に、フチノベ ミチルの顔が凍りつく。
予想通りの反応で、少し面白いと感じてしまった自分がいる。
「満を持して打ち上げた軍事衛星に載せられた『神の杖』を、ただの鉄屑にするためのプログラム。それが『ファラリス』だ」
フチノベ ミチルから視線を逸らし、墓石を睨みつける。
この墓石の下には、サハラの骨の半分が埋まっている。
「イヴァン=アキーモヴィチ・スダーノフスキーは、『神の杖』や『ファラリス』が大量破壊兵器として売り物になると思い込んで、わざわざ暗躍した。ひどく滑稽な話だ。
ガイツィナロクナフ博士とサハラが真にやろうとしたのは、」
この悪趣味な二人組が結託し、やり遂げようとしたのは、
「他国の戦争に口を出して、他国の領土で代理戦争して破壊に明け暮れているクソ野郎どもに、一泡吹かせようとした。
そのザマを腹の底から嗤ってやりたかったんだろう」
いい歳した大人がやるには相応しくない、悪ふざけだ。
「冷静に考えてみてくれ」
墓石を睨んだまま、フチノベ ミチルの右手を掴む。この右手の甲には、完成品のマイクロチップが埋められている。
「こんなもののために、俺は狐とイヴァンの秘書を殺した。イヴァンと公園でかち合った時は、イヴァンの手下を58人殺した。
戦争を起こさないために作った『ファラリス』は、戦争が起こっていない場所で、死体の山を積み上げた」
殺した人数を数えるのは無意味だと、
だが自分は数え続けている。撃った時の指の感触を、忘れないようにしている。
「こんなものを奪い合うのは、この世で最も愚かで無駄だと思わないか? 俺は反吐が出る」
そう言ってからフチノベ ミチルの右手を離すと、力なく元の位置に戻っていくのが、視界の端で見える。
一瞬だけ目が合った時、フチノベ ミチルの瞳は憐れみの混じった色をしていた。
自分と狐が、戦火の及ばない土地を作ろうと夢見たように、大国は、ありもしない大量破壊兵器に夢を見た。
「より反吐が出そうになるのは、『ファラリス』の最後の発動条件に自分が関わらなきゃいけないことだ」
「最後の発動条件……?」
このリアクションを見て、フチノベ ミチルは完成したバージョンの『ファラリス』には触れていないと確信する。
「あなたじゃないと、できない?」
「不可能」
「それって、どんな」
フチノベ ミチルが尋ねてくるが、それについては話す必要はない。黙って、会話を拒絶した。
どんな条件なのか、これ以上細かく言う必要はない。
自分が必要だと思った時に、『ファラリス』を使って『神の杖』を無効化する。それまでは、自分以外知る必要がない。
「どちらにせよ、俺一人じゃ『ファラリス』は起動できなくなって、お前一人では最終実行命令まで進めない。
大変不本意だが、『ファラリス』に関しては、お前と俺は運命共同体」
「でも、私で良かったんじゃないかな」
そう言って、ちらりとこちらを見る眼は、どこか冷めている。
この女は、狐みたいに『ファラリス』を交渉の道具か何かに使おうとする性格ではないし、組み合わせとしては一番マシな相手だったのかもしれない。
「いつか『ファラリス』が、都市伝説みたいになればいい」
諦めにも似た笑みを口元に浮かべ、フチノベ ミチルは呟く。
*
完成版の『ファラリス』に追加された、最後の起動条件。
それは、登録された声紋データの完全一致。
実行のために必要な
このためにサハラは、よりによって自分が歌う「My Funny Valentine」のワンフレーズの音声データを、『ファラリス』に取り込んだ。
ガイツィナロクナフ博士が、そんなくだらない案を思いつくような人には思えない。サハラが思いついた案に、ガイツィナロクナフ博士が乗ったのかもしれないが、悪趣味すぎて、もはや笑えない。
こんな特殊な発動条件をつけたのは、ガイツィナロクナフ博士は、誰にも『神の杖』や『ファラリス』を使わせる気がなかったのだ。
ここまでくると、先に開発された『神の杖』ですら、本当に完成しているのか怪しいと思える。もしかすると、『ファラリス』だけではなく『神の杖』も、計算通りの威力など出ない、意味のない装置なのかもしれない。
机上の空論で作り上げた、実体のない新兵器。
それに振り回される大国たちの姿を、愚かだと蔑むために、ここまでやるのだから。
だが、ガイツィナロクナフ博士は自殺してしまったし、サハラは記憶を失いながら死んだ。
サハラは『ファラリス』を、自身が死ぬまでには処分して、大国たちの疑心暗鬼な様子を遠巻きに眺めてやろうと思っていたのだろう。
それが、病によって叶わなくなった。フチノベ ユウコやミチルに託すだけでは不安に思い、手を打った。
フチノベ ミチルには完成前の『ファラリス』を本物だと伝え、自分に完成版のデータを渡す。
サハラは、本当は『ファラリス』を使って、リエハラシア政府相手に、何か交渉でもしたかったのかもしれない。
そうこうしているうちに、記録を書き残す能力や、計画を立てる能力そのものが、サハラから失われてしまったのだろう。
不明瞭で不完全な計画に、不確定要素の積み重なった状態。本来のサハラなら、こんな中途半端な仕掛けは許さない。
いもうと てつだい たのむ
何度か届いた、簡単すぎる暗号で何度も繰り返された内容。
サハラと同じ母親から生まれた妹は、故郷で死んでいる。だから、『ファラリス』のファイルが届くまでは、メールの差出人がサハラだと確信できなかった。
差出人がサハラだと確信できた後でも、この文章が何を言いたいのか、わからなかった。
その疑問が氷解したのは、フチノベ ミチルに連れられて、サハラの見舞いに行った時だ。
私を、故郷にいた妹さんだと思っているみたいで、妹さんの名前で呼ぶんですよ。ナオミ、ナオミって
サハラが何度も伝えていた「いもうと」は、故郷で死んだ妹ではなく、この女だと。
ミチルの名前を思い出せない中で、やっと出てきた言葉が「いもうと」だったのだ。
日本から送信元アドレスを細工してまで、自分に連絡を取りたがった理由は、この「いもうと」のためだ。
自分は、リエハラシアにいた時も今も、サハラに都合良く使われているだけなのだろう。
それでも、失われていく記憶から、わざわざ自分を思い出して、サハラが必死に伝えてきた情報を、無碍に扱うわけにもいかなかった。
サハラが『ファラリス』のデータを預ける相手に自分を選んだ理由は、おそらく二つ。
サハラの口から『ファラリス』の本来の用途を聞かされていながら、今まで一度も漏らさなかったこと。
サハラが『ファラリス』を忘れてしまった後、その本来の用途を知るのが自分だけになること。
つくづく厄介な仕事を回される運命だと思う。
それはフチノベ ミチルも同じで、そういうところが似た者同士だと思う。
*
フチノベ ミチルは着ていたコートのポケットに両手を入れる。外気に晒されて、冷えた指先を暖めようとしていた。
「サバちゃんは、私が知っている中で、それも生きている人間の中で」
フチノベ ミチルは眉を下げ、苦笑いにも似た笑顔を見せた。
「一番隠し事してる人だよ」
自分の憶測で話をしないように、慎重に努めてきただけなのだが、そう思われていなかったらしい。
「俺も、お前のことをそう思っている」
サハラの行方。母国語を話せ、『ファラリス』やマイクロチップを持っていた。
この女が隠してきたことの方が多い――はずだ。
「友達なのに信用されてない」
そう言って、フチノベ ミチルは吹き出すように笑い、
「俺は今でも、お前を友達だとは思っていない」
自分は煙草を咥えると、わざとらしく眉間に皺を寄せてみせる。それを見たフチノベ ミチルは、ふっと笑った。
次に、フチノベ ミチルは微かに唇を動かした。独り言かと思いきや、それが何かのメロディだと気づく。
「♪My funny valentine
♪Sweet comic valentine」
フチノベ ミチルが口ずさんでいるのは、サハラがよく歌っていた、「My Funny Valentine」の歌い出しのフレーズ。
きっと、サハラが歌っていたのを聞いて覚えただけだろう。
だが、聞き取った瞬間、背筋に寒気が走った。
*
生体認証に必要なマイクロチップを読み込ませ、『ファラリス』を起動させる。
最終実行処理画面に進む際の最後のセキュリティが、声紋認証。
そこで、自分の下手くそな歌で、「My Funny Valentine」の歌い出しを歌って、声紋認証を完了させる。
自分以外の誰も一致させられない声紋に、誰も真似しょうがない、独特の音程とリズムの歌い方。
自分の音痴を認めるのは、本当に不服だが。
それらが揃って初めて、『ファラリス』で『神の杖』を機能停止できる。
*
今ここで「My Funny Valentine」を歌い出すのは言外に匂わせているのか、たまたまなのか。
動揺を鎮めるために、煙草の煙を吸い込む。
その間に、フチノベ ミチルの表情を盗み見た。
自分と目が合うと、「My Funny Valentine」を口ずさんだまま、フチノベ ミチルは目を細めてニヤリと笑ってみせる。
私はそれも、知っていますよ
という笑みにも見えて、反応に困る。
「♪But,don't change a hair for me
Not if you care for me」
"わたしを思うなら あなたは何一つ 変わらないでいて"
今のフチノベ ミチルの姿は、故郷でサハラが歌を口ずさんでいた姿と、少し似ている気もした。いや、気のせいかもしれない。
「♪Stay little valentine,stay
Each day is Valentine's Day」
"あなたがいれば 毎日がヴァレンタイン・ディ"
ヴァレンタインが、特別な意味を持つ日になった自分たちにとって、皮肉でしかなくなった歌詞。
墓石を前に「My Funny Valentine」を歌い上げたフチノベ ミチルは、ゆっくりとこちらを見る。
感情の見えない、真っ黒な瞳。微笑む形に作った、血色の悪い唇。
「本当は、最初から、全部知ってた」
いつになく真剣な表情で、真っ直ぐ射抜くような眼差しで放つ言葉に、嘘が混ざっているようには思えなかった。
「嘘だ」
そう言い切ってみるものの、フチノベ ミチルの言っている言葉が嘘か真か、自分にはわからない。
お互いに取り澄ました顔をして、こんな風に向き合って、必死に本音を探り合っている。
フチノベ ミチルは真面目な表情から打って変わって、にっこりと見慣れた作り笑いを見せた。
「もちろん、嘘ですよ」
そう一蹴したが、それを信じるか否かは、自分で決めるしかない。
「俺もお前も、嘘つきだ」
嫌味でもなんでもなく、本音が口に出た。
自分も、この女も、最初は本当のことを言わない。
「骨は拾うよっていうのと、友達になりたいって言ったのは、信じて大丈夫ですよ」
「信用できるのは、一番どうでもいいところだけか」
そういう、一番どうでもいいことが、人間関係においては一番必要なのかもしれない。
なぜ今、そう思ったのか、よくわからないが。
何の意味のないやりとりにフチノベ ミチルは、「ひどい」と言いながら笑っているし、自分もなんとなく笑ってしまった。
自分が笑ったのを見たフチノベ ミチルが、ニヤッとする。
この女が、この顔をする時に言う台詞は、経験上わかっている。
「やっぱり笑顔が不気味」
「言うと思った。このクソが」
4月。
約一年前に旧東側諸国が主体となって共同開発して打ち上げた軍事衛星は、この日突如として機能停止し、その後爆発した。この爆発により、記録的な量のスペースデブリが発生したと言われている。
<終>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます