#2 広がる夢

-あの人は、炎のような人でした。



この青空に広がる大きな夢に魅せられていました。


あの人が好きです。


炎のようにメラメラと燃えるあの人が。


私だけが、その熱に焦がれていたいのです。


私だけが、その熱さに眩んでいたいのです。


この恋心に気づかないでほしいのです。


あの人に会う日だけは、この世で唯一であるかのように努力いたしました。


あの人はそれほどまでに私の人生を変えてしまったのです。


いつしか、あの人の見る夢を私も見たいと願ってしまったのです。


沢山の酸素を吸い込みごうごうと燃え上がる赤き炎が青空に鮮やかに広がる夢を。


あの人の夢が、いつか必ず叶うと信じていたいのです。


いつしか、あの人が私の生きる希望になっていました。


私は、あの人を信じていることしかできないのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る