第8話 地震 (2000~)(後半)

 後半は2000年代以降になります。


 ●2004年10月23日 新潟県中越地震

 ●2011年 3月11日 東日本大震災

 ●2016年 4月14日 熊本地震

 ●2024年 1月 1日 能登半島地震


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 ●2004年10月23日 新潟県中越地震


 10月23日17時56分、新潟県川口町(現・長岡市)を震源として発生したM6.8、震源の深さ13キロの直下型の地震である。最大震度7。また、M6を越える規模の大きな余震が複数回発生するなど、余震回数が多く群発地震的様相を呈したことも特徴のひとつである。

 前兆現象として本震発生より約1か月前の9月7日から8日までに、長岡市で有感地震が7回連続して発生していたが、それ以降は沈静化していた。

 強い揺れに見舞われた小千谷市、十日町市、長岡市、見附市を中心に、全体で68名が死亡した。建物の倒壊などによる直接的な死者は16人で、他の52人は避難中のストレスやエコノミークラス症候群によるものであった。

 一方で、山崩れや土砂崩れなどで鉄道・道路が約6,000か所で分断された。

 この地震ではペットにも注目された。地震後4日目からは獣医師などがヘリで現地入りし犬や猫への給餌を開始した。山古志村にいた犬「マリ」は地震当日の朝に出産していた3匹の子犬を守りつつ16日後に救助された。マリの話は絵本で紹介され、映画化もされている。小国町にいた盲導犬の「クララ」は、視覚障害者の女性とともに避難所に入った。これも2005年に出版された『震災にあった盲導犬クララ』で紹介された。新潟県中越地震で被災した犬は約2,000頭、猫は約3,000匹と推定されている


 地震前ですが、私はこの地域に4年程住んでいたことがあります。雪の被害はありましたが、地震が起きるとは思っておりませんでした。地震の際には道路やがけ崩れの映像をよく見ました。余震が多くて救助がたいへんそうでした。


 この新潟県中越地震だけではなく、偶然ですが私が住んでいたところや旅行/出張に行ったところが、過去多数地震に見舞われています。この後に示す3つの地震の場所も各々想い出深い場所です。このことから発想を得て『LAST GIRL』という短編SFコメディを今年作りました(現在非公開)。



 ●2011年 3月11日 東日本大震災


 私が書くまでも無いですが近代で最悪の地震です。

 ここでは私の体験を中心に書きたいと思います。


 東日本大震災は2011年(平成23年)3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による大規模な地震災害(震災)である。東日本各地での大きな揺れや、大津波・火災などにより、東北地方を中心に12都道府県で2万2,325名の死者・行方不明者が発生した(震災関連死を含む)。これは明治以降の日本の地震被害としては関東大震災、明治三陸地震に次ぐ被害規模である(震災関連死を除いた比較)。

 この地震により、場所によって最大40mにも上る巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生した。また、地震や液状化、地盤沈下、ダムの決壊などによって、広大な範囲で被害が発生し、各種インフラが寸断された。携帯・スマートフォンなどの普及で数々の映像や写真が克明に記録された。沿岸部の街を津波が襲来し破壊し尽くす様子や、福島第一原子力発電所におけるメルトダウン発生は、全世界に大きな衝撃を与えた。

 津波は川も遡上し、海岸から5km上流に位置する石巻市立大川小学校では徒歩で避難していた児童78人と職員11人が流された(内生存5名)。


 地震発生から津波までは15分くらいあったかと思います。被害にあったのは高齢者が多かったですが、大川小学校など悲しい事例もありました。

 また、首都圏では交通網が麻痺し、帰宅できない人が続出し二日ほどはたいへんな状況になりました。


 当時、小雪が降る日の16時前ですが、私は会社の一階で非常に大きな揺れを感じました。みな驚いていましたが固まっており、私は建物がくずれる危険性を鑑みて職場の中で最も早く💦屋外に逃げました。その後、全員が外に出てきました。揺れは続き、私はあまりの揺れに酔ってしまったほどです。揺れが収まってくると、寒いのと、帰宅しようということで、怖いですがみな上着と財布や車の鍵を取りに再び建物に入りました。この時以来、私は車の鍵を常時ポケットに入れて持ち歩いています。


 最初の数時間は携帯電話もつながる状態で、家内からガソリンを入れておいた方がいいとアドバイスがあり、ガソリンスタンドに行ってから自宅に帰りました。自宅ではテレビや食器などが被害、壁にヒビも入っていましたが、大事にはなっておらず。ビデオを片手に被害の様子を撮りながら次は子供の迎えです。当時0才の娘が託児所にいたので、車で迎えに行きました。次に次男を迎えに小学校へ。中学生の長男は自分で帰ってきました。

 その後は憶えている方も多いと思いますが、停電や物資不足の中での生活が長くつづきました。


 そう、福島原発の事故ですが、マスコミは当時メルトダウンという言葉を使わなかったんですね。腹が立ちます。遠方に住む兄から連絡を受けメルトダウンが起きたから、逃げた方がいいとアドバイスを受けました。私が住んでいたのは関東で離れていますが、後日、結構な放射性セシウムが降り注いだことがわかっています。その後1~2年で町中で土の表層が入れ替えられています。

 私は仕事柄フィルムバッジを持っているのですが、作業着で通勤していたので、しっかり放射線を検出してしまっていて、始末書を書きました(笑)



 ●2016年 4月14日-16日 熊本地震


 4月14日21時26分と4月16日未明に大きな揺れが発生した地震。気象庁は後者(16日未明)の地震が本震で、前者(14日)の地震は前震であったと考えられるとする見解を発表している。

 一連の地震で、倒壊した住宅の下敷きになったり土砂崩れに巻き込まれるなどして熊本県で合計50人の死亡(直接死)が確認されている。内37人は家屋の倒壊、10人は土砂災害による死者だった。家屋倒壊死37人のうち、7人は前震で、30人は本震で死亡している。

 避難生活によるストレスや持病の悪化などで亡くなる災害関連死も相次いだ。2019年4月12日現在、この熊本地震による災害関連死と自治体に認定された人は218人に上っている。内訳は、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)などにより車中泊後に死亡した人が少なくとも33人、病院や高齢者施設が被災して転院・移動中に死亡した人が少なくとも27人、などとなっている。

 その他にも、4月26日までに被災住家の屋根修理の際に転落し17人が重軽傷を負っており注意を呼びかけている


 熊本には2019年頃に3度ほど出張に行っておりまして、熊本城が修復中だったことを覚えております。まさか熊本で直下型地震が起こるなんて想像しておりませんでしたので当時はとても驚きました。


 地震ではありませんが熊本では2020年(令和2年)7月にも集中豪雨でおおきな被害が出ています。球磨川水系で計13か所で氾濫・決壊しました。特別養護老人ホーム「千寿園」では、水没した施設で入所者14人が死亡しました。土砂崩れによる死者も出て県内の死者は64人。溺死52人のうち33人が屋内で発見されたそうです。



 ●2024年 1月 1日 能登半島地震


 2024年(令和6年)1月1日16時10分珠洲市内で発生した内陸地殻内地震М7.6で、輪島市等で最大震度7を観測した。震度7が記録されたのは、2018年の北海道胆振東部地震以来、観測史上7回目となる。能登地方では2018年ごろから地震が断続的に続いており2020年12月ごろから地震回数が約400倍に増加していた。

 広範囲で津波が観測されたほか、各地で土砂災害、火災、液状化現象、家屋の倒壊が相次ぎ、交通網も寸断されるなど、奥能登地域を中心に北陸地方の各地で甚大な被害をもたらした。元日に発生した大地震ということもあり、帰省者の増加で人的被害が拡大した。

 石川県で死者374人(うち災害関連死147人)が確認されている。

 直接死の約9割が家屋倒壊による圧死で、土砂災害が8人、津波が1人。また低体温症・凍死が32人、外傷性ショック等が28人、焼死が3人。


 これとは関係ないが翌1月2日、羽田空港に着陸した日本航空516便と、石川に向かおうとしていた海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突してその両機が炎上した航空事故が発生した。JAL機の乗員・乗客379人は奇跡的に搭乗者全員が脱出できたが海保機の6人は5人が死亡、機長が重傷を負った。海保機の誤進入が事故の原因。


 また能登に関してはつい最近、女の子の遺体が海で発見されたが、令和6年9月に能登半島豪雨に見舞われた。2024年9月21日、台風14号から変わった温帯低気圧、および活発な秋雨前線や線状降水帯などの影響で、能登半島北部を中心に記録的な豪雨となった。このため河川の氾濫、土砂災害が多発し、14人が死亡し1人が行方不明となっている。どうして同じ地域が同じ年に2回も大災害に見舞われるのでしょう。


(2024.10.6)

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