第43話 きっしー

「一体どういうことですか総理!」


「どういうこととは、どういうことでしょう?」


「分からないのですか!許可を出したのは総理でしょう!」


 日本の現首相である喜志山昇───通称、ネット民からはキッシーという愛称で慕われている────は、数多くの議員からの要請により、国会議事堂へと顔を出していた。


 呼び出された理由はまぁ明白。分からないふりをしながら、キッシーは心の中で溜息を吐く。


「犯罪者を逮捕する。あれのどこが問題だというのですか?」


「まだあの政策は施行前でしょう!それなのに、あんな大胆に全世界に配信して────」


「もう一度聞きましょう。それの何が問題なのですか?」


 キッシーは、メガネをキリッと押し上げ光らせる。


「確かに、『人権を剥奪する』『一発で刑務所送り』は………まぁ、やりすぎとは認めますが、どうせ明日からはこれが日常になるのです。そうかっかされていると、直ぐに生え際が気になってしまいますよ?あ、既に気にしている頃合でしたね。はっはっは」


「……っ……!」


「総理!我々がこうして呼び出したのは、何故あの勇者の言われるがままに許可を出したということです!」


「ふむ」


「あんなの!ただ勇者と名乗って大きい顔したいだけのガキじゃないですか!新法だってそうです!あんなガキじゃなくて、我々の────」


「ふーん?あれを見て、俺をまだただのガキと言えるのは、中々肝が据わっているな?永田議員」


 総理を言及するために、ヒートアップしていく会場が、一瞬にして静かになった。


「おや、御神楽くん。選定試験は見なくてもよろしいのですか?」


「こうなってると思ったからこっちに来たんだよキッシー。実際正解だったろ?」








 実際、新法をあのキメェ〇ェイミに適用した時点で、まぁこうなるとは思っていた。だから、自称議員の奴らを黙らせるためにこっちに来たんだが、どうやら正解だったようだな。


 それにしても、この永田議員。まだ俺をただのガキ呼ばわりとか、本当に肝が据わっているなぁ。充分に、俺がただの高校生では無いということは示してきたとは思うんだがな。


「んで?そうキッシーにかっかかっか突っかかって、一体何が不満なんだ永田議員。聞くだけ聞いてやるよ」


「このガキっ……!私を誰だと思ってるんだ!」


「ん?政治を私物化してる自己陶酔自慰オ〇ニー野郎だろ?知ってる知ってる」


 政治家になるために、大層なマニフェストを掲げていたとは思うが、何一つ実行しないし、きちんとやってますアピールだけは立派ななんちゃって詐欺師。それが俺のこいつのイメージ。


「このっ……!」


「なんだよ、事実だろ?反論できるだけの政策をやってきたのかよお前は。裏金に不倫に飲酒運転に……やってきたことは全て権力で圧し潰したただの犯罪者に、遠慮する必要はないだろ?」


「な……っ!わ、私は国を一番に考えている政治家だぞ!?私を一体誰だと思ってるんだ?」


「────貴様こそ、この俺を誰だと思っている」


 魔眼を発動させ、全身からオーラを放出させる。おいおい、忘れてんのか?半分とはいえ、俺にはが混ざってるんだ。


 誰の許可を得て、俺を見下ろしている?


「不敬であるぞ。頭が高い。跪け」


「っ!?」


 種としての違いを本能的に理解わからせられた、キッシーに詰め寄った議員たちが膝を突く。


 はぁ、大変だなぁキッシーも。こんなのと毎日やり合ってるなんて。




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最近マジで忙しくて投稿出来なかった。マジごめん(九連勤)


決して、VRChatが面白すぎて、そこに居座っていたとかじゃないから。ほんとほんと


うん。同じ名前でやってる。もしあったら声掛けてくれると嬉しい

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