第2話 神殺人殺

とりあえずこういう時は冷静になり状況を確認することが重要だ。


慌てても何もいいことはない。


俺は一度深呼吸して手元に現れたスマホを確認する。


起動すると普通のスマホのようにアプリが入っていた。


「神殺人殺」


俺は小さくそのアプリの名前をつぶやいて早速神殺人殺を起動してみた。


起動すると色々な項目が書かれてあるが俺はルール説明を初めに見ることにした。




ルール説明


1,このゲームは赤子から年寄りまで人類であれば強制的に参加させられる。


2,このゲームは幾つかのステージが用意されておりクリアすると次のステージに強制的に参加させられる。


3,このゲームではステージ全体を通してptというものが存在しptを使用することで様々な穏健が得られる。(例:食料の購入、武器の購入、情報の購入…)


4,このゲーム全体を通してクリアしたものにはヨネアから報酬が与えられる。


ルールを一通り読み終え次に能力の詳細を見てみることにする。




能力:空間操作


   空間を操作することが出来るようになります。




この文章を読んだ瞬間感覚的に空間を操作できるような感じがした。


何となくルールを理解した俺はこの後に起こるであろう展開を予想して歩、晴翔、勇人を連れて俺の家に連れていくことにする。


「3人とも、勇人の家でゲームをするのは中止だ。とりあえず俺の家に来てくれ」


「そうだな、まずはこの場から離れることが重要だ」


勇人も冷静に状況を分析出来たらしく俺の意見に賛同してくれた。


「なんでだ?勇人の家でゲームしようぜ」


歩はまだ今の状況を理解していないのかはたまた信じていないのか定かではないが俺の意見には反対らしい。


そんな歩の発言を受けて勇人は今から起こる可能性がある事象を丁寧に話し始めた。


「歩、おそらくだが今起こっている不可解な現象はドッキリでもなくいたずらでもない紛れもなく本当のことだ。」


「いや、そんなわけないだろ。神様なんているわけがない」


歩はまだ今起こっていることを信じていないらしい。


「じゃあ、お前が今手に持ってるそのスマホはいつ現れた。頭痛が起こった時に脳内に直接届いた声は何だ。空に浮いていた物が突然消えたのはなぜだ。すべて今の科学力では出来ないことだろう。」


「分かったよ、でも何でこの場から離れることが重要なんだ?」


「歩が見たか定かではないが神殺人殺のアプリにある能力の詳細を見たら感覚的にだがそこに書かれてある能力が使える気がした。ここは人が多い、一刻も早くこの場を離れなければ誰かが能力を使ってその巻き沿いを食らう可能性がある。だから、一旦ここよりも人が少ない場所に行き状況の確認をするべきだ。」


勇人の説明で歩はとりあえず納得してくれたらしい。


俺は何も言葉を発していなかった晴翔にも承諾を得ることにした。


「晴翔も俺の家に行くってことでいいんだな」


「そうだね、ここに居ても危険だ。それに勇人の家は少し遠いしね」


晴翔も賛成してくれたことにより俺の家に一旦非難することに決定した。


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