夜明け
※※※
劇場中がしんと静まり返っていた。ほんのりと明るくなりかけた舞台を、ジェラルドがゆっくりと横切って行く。
上手のバルコニーには、シャーロットの姿があった。
「Siuil, siuil, siuil a ruin (行って、行って、愛しい人よ)
Siuil go schair agus (そっと静かに出て行って)
Siuil go ciuin (ドアまで来たら)
Siuil go doras agus ealaigh lion (私を連れて逃げて)
Is go dte to mo mhuirnin slan (愛しいあなたのご無事をお祈りしています)……」
悲しみに満ちたシャーロットの歌声が、細く、響き渡った。
※※※
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます