第32話アイラトにえさやり

「そういえばさ、パン持ってきたけどいる?」

私はその場の空気を変える為にパンを持ってくる。

「えっと、俺は死にたくないからアイラトにあげて。」

うん。さっきの見たらそう思うよね

「だからしないって!?」

アイラトが慌てながら弁解しようとする。

私は「面倒くさい魔族だなー。」と思いながらパンを食べやすいサイズに千切って、アイラトの口元に持っていく。

「面倒くさいって言われた…」

「元気出しなよ。」

何で口開けようとしないんだろう。

「口開けないの?」

「え」

「食べさせてあげるから口開けて」

アイラトは真っ赤になりながら、口を開ける。

アイラトにパンを食べさせてあげてから暫くアイラトの機嫌がよくなった。

分かりやすいなー。

「はー。本当私のこと好きだね。」

「あははー。それは認める。」

「だからって束縛は無理だけどね。」

「うぅ…だけど、僕もルール守るよ⁉」

違う。そういう問題じゃない。

ルテナ君はそれを見て駄目だこいつという顔をしていた。

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一話進むごとに仲良くなる二人の孤児 ぎや33 @giyaaaaaaaaaaaaaaaaaa3Day

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