第25話 研究所の成功者

『定期的な副作用が発生します』

え?それって私の副作用なの⁉ま、待って!!

「うぅ…」

痛い。でもすぐに慣れてきた。これくらいなら大丈夫一日くらいで…いや、私長い間続くのばかりだ。今回は何が駄目だったのかな。

それともただの副作用…?

人に触られなけば耐えれる痛みだ。

皆は眠ってるんだ。私が耐えれば…。

「おや。起きていたのかい?」

知らない人物達が立っていた。

研究所の人…⁉

「何で生きて…。」

「スタッフの中に成功者がいたのさ。殺されちゃったけどね。その血を飲んで何人かが成功したの!だから、あたし達が勝手に保護しに来たってわけ。」

この種族は…亜人か。

成功者が10人も…?そんなの勝てる訳…だけど、一次的な成功の人物もいるだろう。今日耐えれば死ぬ人も多いだろう。それでもこの人数は本気でいくしかない!

『ファイアーボール』『アイスアロー』『ライトニング』『メガファイヤ』『身体強化』

『メテオ』!!!!!使える攻撃技は全て使う。

それでも少しずつ怪我ができるくらいで皆身体能力を活かして避けながら近づいてくる。魔族には負けるが、身体能力が高い種族だ。

私が倒そうとしても遠距離が得意だから、近づけたら厳しい戦いになるだろう。

「わははー!あたし達に本気を見せてくれるんですね先輩!」

先輩言うな!それでも少しづつ、怪我が増えている。

「一人なら拷問しながらでも余裕なのに…!」

「わははは…それは嫌ですね。」

そんなことを言っている間に3人程倒れる。

「わあ…綺麗な毛並みが汚れてますよー」

「喧嘩売ってるでしょ!」

私はそのまま魔法の量を増やしていく。

「流石はエルフね!だけどあたしだって…少しくらいは…」

その間に5人程倒れる涙を流しながら苦しみ始めている。

しかし耐えきれなかったのか、一人が自分で自殺した。

他の人達はもう死んでいるようだ。

「あと君とその子だけだね?それじゃあ、答えて。どうしてここに来たの?」

魔法で二人を拘束する。

「…」

二人が私に反抗し、私に頭突きしてきた。まあ、痛いけどもう、慣れたし。

「ねー。もしかして、監視でも付けた?それが私のペットでも私は殺す。アイラトでも逆らえないように閉じ込める。さあ。教えて。」

「その狸がこの子なのよ‼」

「へー。君なんだ。懐いてくれてたのも嘘なんだ。」

どうせ懐いた理由も成功者だからということだろう。イラトの時は噛まなかったのは見逃されたとか?

「ご、ごめんなさい。だけど、好きです!!貴方が好きになってしまったんです‼」

まあ、あれだけ口説いていたらね。そうなるよね。

だから何って話だけど。…

「そっかー。じゃあ、モフモフしても良い?」

「え?まあ、いいですけど…」

演技なら反応を見ればいい。

「…。人間の姿だと恥ずかしいです…。」

なんで顔を赤くしてるんだ…。怖くないのか…。まあ、怯えるような動作はしてたけど気持ちが勝ったみたいな感じかな。

まあ、スパイ的にきてたら、惚れたとか?…。

「も、もういいでしょ‼放しなさいよ!」

「ごめんね?貴方は確定で殺すから。」

狸?だったこの横で首を絞める。

「あのね。知らなかったでしょ?エルフでも5秒くらいなら、身体強化でアイラトより強くなれるんだよ?」

「あ゛あ…。」

すぐに横の子を殺してから、狸だった子に話しかける。

「これでも…。私のこと好き?」

ニコリとほほ笑むと狸だった子もニコッとほほ笑んだ。

「もちろん…♡お願いします…付き合えたら、あなたの好きな人が嫉妬してくれるかもしれませんし、俺が好きなんです。3か月くらいでもいいので!終わったら殺しても良いですから!」

そうだ。この子研究所の元スタッフだ。

なら、仕方が無い。研究所がどういう態度をとってくるか。

この子を監視してみよう。

「そっか。別にいいけど、これは守ってね。私の体はいくらでも触っていいけど、処女は守りたいんだよねー。それでもいい?」

「は、はい…!♡」

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