第24話 好きなの?

「ねー。好きじゃない人にはこういう事しないでね?」

先程、犬を撫でていたところそんなことを言われました!

「分かった。」

どうしてこんな事言われたんだろう。

もしかして信用無い?私恋してるだけだから大丈夫だよ。

「もしや…分かりにくい…?」

「え?何が?探索隊のこと?」

アイラトが殺したのは知ってるからそうじゃない。

というかどこまでがセーフなの…?

「アイラト。さっき言ったことって、どこまでがセーフなの?」

「は?チャレンジするつもり?」

何でそうなる。私信用少ないね。

「あー。他の人と手を繋がないとか、距離を保つとか?」

へー。ふうんー?

アイラトと手を繋ぐ。

「何で試すんだよ⁉あんた好きな人とかにやれよ!!」

何で気付かないの⁉逆にそっちが鈍感なんですけど⁉

「そっか。そっかー。」

手を繋いだまま近づく。

「何でまた試すんだよ!!楽しんでるだろ⁉」

「試してないよ。遊んでるだけだよ。本当ウブだねーw」

嘘…これでも気が付かないの⁉もう馬鹿でしょ⁉

「もしや…狸と結婚するって本気なのか!?」

もう何なのこの魔族⁉

仕方が無い。

「クウーン」

…もういいや。犬可愛いしこっち撫でよう。

「わー。今日もモフモフで可愛いね!本当天使。いや、神。愛してるううううう。」

上目遣いで見つめられてキュンキュンする…。

ああ。私の癒しはイラト君とあなただけ…。浮気したら駄目だからね…。

「あー。あなたと一緒に眠りたい‼」

「僕いる前で狸に口説くのやめてくれる…?」

気付かない方が悪い。鈍感すぎる。

「よし今夜は寝かさないよ!」

「だから、口説くなって⁉」

私の辛かった時のこというだけだよ。

「キャン!」

「賛成するなって!?」

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