第17話六日目

今日は昨日よりも100人ほど多かった。昨日は30人ほどだったのに。

そんなことを考えながらずっと、人々を切っていく。

「エーヴァ様、アイラト様!絶対に捕まえますからね!」

遂に、自分に攻撃をしてくる人も現れた。

「ちょっと、名前呼ばれたくないから止めてくれない?」

「あ。すみませんでした。成功者様。」

そんな会話をしながらも攻撃がくる。

風魔法で矢を強化して打ってきている。

「ねー。眠っている奴がいるのに弓矢はやめてよ。防御するの面倒なんだけど。」

ミスをしたら死んでしまうだろう。

「大丈夫ですよ。あなたがその爪で矢を切って体力を消費するだけですから!そのくらいでは死なないでしょう!⁉」

うわあ…この人数で弓矢を飛ばされるのは困るんだけど。

僕は体力多いからあと4日くらいなら余裕だけど、向こうは人数が多いから定期的に休憩できるから弓矢が尽きずに体力が尽きなければ向こうはずっといるだろうし…。

「だるー僕もう、エーヴァのこと守らないからね?」

初めて名前呼んだかもしれないなと思いながら、動揺しながらも近距離戦を挑み始める人々の剣ごと切り裂いていく。

「早いぞ!気を付けて対処しろ!」

「僕のこと殺せないんだ?wダサ…。」

走って逃げていく人も現れたが深追いはせずに、殺していく。

「成功者様…死んでも捕まえて見せますよ…!」

光の檻のような物を自分のいた場所に出される。エーヴァも捕まってしまった。

だけど、本人を殺した方が速いので、胸倉を掴み、人が多い方に投げる。逃げていた人たちにも当たり、周りが静かになる。周りが全員死んでいることを確認し、『クリーン』を発動してアイラトは安心したように手をもとに戻した。

「おーい。あんた大丈夫だった?」

エーヴァに怪我はなさそうだ。そして光の檻も消えていた。

「あと何日眠るんだよ…見張り疲れるんだけど。」

そんな文句を言ってもエーヴァ死んでいるかのように眠り続けている。

しかし今は泣くほどでは無いような表情になっている。

「もう少しってことなのかな…?」

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