第15話 四日目

「こっちで成功者を見たという情報があったぜ。」

「大型施設が作った会社らしいな?でも逃走したんだろ?劣悪な環境だったのなら仕方無いだろう。」

流石に動きすぎたのか、教会の方に探索隊が来ていた。

アイラトはまた連れ戻されるのか、と怯える気持ちが自分から出ていることに驚いた。

「流石に暫くは教会から出ない方がいいかも。」

無駄に外に出過ぎたのをアイラトは思い出した。

アイラトはエーヴァが、まだ起きないため不安になり始めていた。

「死んでは…ない。」

からかい過ぎただろうかと思いながらアイラトはエーヴァに『クリーン』をかけた。

「倒そうと思えば倒せる。けど、あんたを守れる自信ないんだけど。さっさと起きてくれない?結構危険な状況なんだけど。」

エーヴァはピクリと少し動いたが、眠ったままだった。

反応したのは初めてだったのかアイラトは少し安心した。

「よかった…。まだ生きてる…。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る