第11話 久しぶりの食事

『アイスアロー』

よし。これで倒せたし、暫く保存できる!

「久々に空腹になったな。」

「まあ実験で体一回解剖されて改造されてからだからね。」

麻酔無しだったから、一番痛かった。

「うわあ…思い出したくない」

話をしながら、倒せた動物を見せる

「私は基本鳥かな。5匹くらい。」

「ぼくは兎とかを取ってきたよ。それでも逃げられすぎて6匹くらいになったけど。」

このくらいなら空腹になっても暫く食べずに生きていけるね。

「焼肉楽しみ~!」

その後鳥やウサギをアイラトが切って焼くのは私がやった。

『ファイアーボール』

お。結構焼けてきた。

「これを食べるのは僕でしょ。」「えー!私だよ。」

口喧嘩しながらも肉を取り合う。

「あ。焼けてきたしそっち食べたら?そっちの方が熱々で美味しいと思うよ?

「え…うん。」

意外だ。アイラト本人まで優しくなるとは…

「何?僕が美味しい方譲ってあげたのに、文句あるの?」

「なってなかった…。」

そんなことを考えながら私達は食事をし終わった。

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寝る前に私たちはまた口喧嘩をした。

そして私はその喧嘩に負けてしまった。

「毛布は今日僕が使っていいよね?wだって前はあんたが使ったしーw」

「悔しいけど仕方が無いね」

仕返しされている…!くっ…。負けたから仕方ないけど…。

「この鬼!最低!」

「ははははは。いくらでも言え!僕が勝者だからね。」

やはりイラト君じゃない時は嫌いかもしれない。

その後私は毛布なしで眠ったのだが…。

『悪口を言った為、副作用が発生します。』

え?なんで?前に言ったときは…。

先ほどの眠気が消えて、全く眠れない。疲れているのに眠れないのだ。

「え?いつもより軽い…?」

そう思っていたら息をするのが苦しくなってきた。

「ぐっ…うう…!」

死んじゃう!死んじゃうから!苦しい!苦しいよ!

すると突然慌てた声が聞こえた。

「は!?何で自分の首を絞めてんだよ⁉」

「たす…たすけ…」

苦しい!やだ!ごめんなさい!ごめんなさい!お願いします…助けてください…!

もうヤダ…!

『副作用が終了しました。これから回復の為8日眠ってもらいます。』

え?やだ!!助けて!死にたくない…!なんでもします!なんでもしますからぁ…!

「ゴホッゴホッ…。」

「い、生きてる…?さっきの副作用かもしれないな気を付けよう。」

私の意識はそのまま消えて行った。

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