第7話いじわる3

「すぅ…すぅ…」

「ああ。いたいた。まだ寝てるじゃん。」

アイラトは初めてエーヴァより早く起きていた。

アイラトはエーヴァを暫く観察してから、飽きたのか突然エーヴァの腕に嚙みついた。「毒効くやつあるかな…」

アイラトは少しずつ殺さないような痛い毒を与えるという嫌がらせをしていた。

以前の仕返しである。

「なんか皮膚がヒリヒリするんだけど。」

「気のせいじゃないw?」

するとエーヴァは噛んだ跡を見つけたのか無言になる。

アイラトはエーヴァが殴り掛かってくるかもしれないと思いながらもニコニコと笑い続けた。

「…」

エーヴァは怒らずに動揺した顔で目を逸らした。

「ええー何その反応ー」

エーヴァは『ヒール』を自分にかけた後、暫くアイラトから逃げ続けた。

「私今日外で寝るね!」

「気分が変わるの早いねー」

エーヴァは3日程怯えた目でアイラトを見ていた。

「こ、こっち来ないで。来たらメテオ一生降らせるから。」

「うわあ。それは反則でしょ。」

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