第2話暴走と出会い
私が睡眠をして休んでいると、突然非常事態のベルが鳴りだした。
「え?え?」
誰かが暴走したのだろう。暴走すると止めるには殺すか、その状態のまま仲良くなって意識を取り戻すしかない。仲良くなる方を選ぶと実験の副作用が出てしまうので、毎回スタッフが意識を取り戻させている。
「そんなこと考えずに早く逃げないと!」
私がドアを開けて慌てて逃げていると暴れている魔族の少年がいた。
スタッフさんが、大人しくさせようとするが暴れていて薬も入らないようだ。
「あああああああ!何で僕が実験されないといけないんだ!嫌だ!嫌だ!」
スタッフさん達が何人も死んでいる。
この子は攫われてきた子だろう。攫われてきた子は何をされるか少し聞かされている子たちとは違い、何も知らずに来ているため成功者もそれを思い出し暴走することが他より多い。まあ、それでも結構少ないけど。
「アイラト様落ち着いてください!」
「僕に近寄るな!お前にも僕の血を被せるぞ!」
魔族になった子か。魔族は血を被せるだけでも酸のように成功者以外を溶かす。しかし強靭な肉体を持てるようになるし成功する確率も低いレア個体だ。
「エルフ様が逃げれていない!エルフ様をお守りしろ!」
スタッフさんが守ってくれている間慌てて私は外に逃げたのだった。
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