一話進むごとに仲良くなる二人の孤児

ぎや33

第1話 エルフの人体実験

「こいつには、エルフの血を混ぜるか」

そこには小さな子供達が逃げられないように吊るされていた

腕や足は固定されているのか動かせないようだ。

私にも注射で血を打ち込まれた。全身に激痛が走るのか、周りの子も叫んでいる。

勿論、私も痛い。だけど私はもう人体実験に成功していて、エルフの血が体に適応している。今は寿命をこの血を利用し更に長くしていくつもりらしい。

「っ…」

お貴族様達には寿命を長くしたい人がいるらしく、痛みを出来るだけ減らし、寿命を増やす研究をここでしている。私達孤児を使っているのは、死んでも大丈夫だと思ったんだろう。

「ああああああああ!」

涙を流して血を吐き、隣の子が死んだ。

違う種族の血は適応できなければ、ただの猛毒だ。実験成功した私はそれをスタッフから教えてもらった。

成功さえすれば皆、その子供を崇める。最初は苦しいけどすぐに楽な生活ができるのだ、自分は成功すると思ってここに来た子もいる。

何されるかも分からないのに警戒心が薄い子たちだな。

攫われた子は少ないみたいだけど、自分からこちらを選ぶのか

「エルフ様はそろそろ拘束は無しでも暴れないかもしれません。次から拘束は無しです。」

良かった。と思いつつ私は部屋に連れていってもらった。

すぐに休憩して痛みを治そう。

「一人前おめでとうございますエルフ様!今から貴方はエーヴァという名前でございます。」

私はありがとうと言ってその後休ませてもらったのだった。

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