第21話

頭蓋形状矯正ヘルメット

 時々見かける親子(ママ+赤ちゃん)で、顔見知りになった方がいる。赤ちゃんは、かわいい女の子で、今生後8ヶ月くらい。いつも、ピンク色の帽子の様な物を被っている。プラスチックの様なモノで出来ていて、始めて見た時(生後3ヶ月だった)、もしかしたら、テンカンなどの発作で怪我をしない様にする為の保護ヘルメットなのでは?と思い、その事に関しては、相手が何か言ってくるまで、話題にしない様にしていた。

 その後、同じ帽子を被っているお子さんを、別の所でも見かけた事があったので、今は、こんな可愛い装置があるんだなあ~と思っていた。

 先日、この方と立ち話をしていたら(赤ちゃんは抱っこしていた)、別の知人が来て話しに加わった。その時、知人が「かわいい帽子ですね」と言った。私は一瞬固まったが、ママが「これ、頭の形を整えるモノなんです。保険がきかなくて高いんですけど、やっと最近整ってきました」とおっしゃった。それを聞いて、心の中で“そうだったんだ“と安心した。

「保険がきかないって、じゃあ、病院で診てもらって、処方してもらって買えるモノなの?」と聞くと、「そうなんです。たまたま、近くに病院があって」と言っていた。歯科矯正みたいな感じなんだ。西松屋とかで気軽に買って使えるモノではないんだね。

 ネットで調べてみたら、「頭蓋形状矯正ヘルメット」と言うモノらしい。小児科で診断してもらうのかと思っていたら、脳神経外科などで処方してもらい、頭の大きさの変化で、調節する事もできるらしい。結構なお値段だった。 

 昔は、ドーナツ型の枕しかなかった様な…。息子は、生まれたばかりの時は、ナスみたいな形だったなあ。あの頃に、これがあったら、私も病院に行っただろうか? 取り敢えず、検討はしたかも知れないな。

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