第20話

息子とドライブ

 息子が、運転免許を取得して約2ヶ月が経過した。運転の感覚を忘れない様に、3日に一回くらいは、私が助手席に乗って、息子に運転をさせている。

 息子は、自分が道の真ん中を走行しているかどうか、とても気になる様だ。右寄りになっている気がするらしい。助手席に乗っている私は、息子は左寄りに運転している様に感じる。これって、運転席と助手席の視線が違うから何だろうか。 

 息子が「高速道路を走ってみたい」と言うので、先日、息子と運転を交代しながら、実家に行ってきた。片道約4時間。

 今までみたいに、一人で運転しっぱなしと違ってラクなんだけど、だからと言って、眠っていられる程の安心はなく、ずっと目を見開き、メーターや道先を見ながら、「スピード出しすぎ!」「カーブだよ!減速して~!」と言っていた。これはこれで、疲れる。胃が痛くなった。 

 帰りは、雨が降ったりやんだりの天候だった。一瞬、雨がやんで太陽が顔を出した。すると、目の前に大きな虹が現れた。ご褒美をもらった気分だった。

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