第52話 怖いを把握
「アンバランサー。
彼を守って」
十三の声と共に大輔の前に何かが現れ。
それにより銃弾が弾かれる。
「なんだ?」
男が首を傾げる。
そして男は嬉しそうに声を上げる。
「久留里大輔!
お前を殺してお前を殺して1000円貰う!」
男は嬉々する。
「あ、俺の10倍?」
「久留里大輔は世界最強の科学者だからな。
殺すだけで世界に均等が崩れると言われている。
1000円の価値はあるんだよ。
雑魚刑事と違ってな!」
「腹立つ言い方……」
大輔は口を尖らせる。
「こちらのことは調べ済みなんだね」
十三が笑う。
「俺らはこの世の全てを知っている。
調べればなんだって出るんだぜ?
例えば指原りのあの裸の画像だってな」
「それは興味深いけど……
盗撮かな?ダメだよ?」
「盗撮ではない。
我が主はなんでもできるんだ!」
「……」
十三は何も答えない。
「そっか」
大輔の目の色が変わる。
「へぇ、殺気を放てるのか?
そんな殺気……」
「坂上次郎。
僕はお前を逮捕する。
そして組織のことを全部吐き出してもらう」
「できるのか?お前に!!」
十三が叫ぶ。
「ビーム!」
すると十三の後方から光が放たれる。
男はナイフでそのビームを弾く。
「流石にビビったぞ!」
「坂上次郎はビビったんだね」
大輔の目の色が深くなる。
次郎は何かを感じる。
背筋が凍る感情が全身に覆い尽くす。
「お前……ジンクス……?
いやこれは呪い?呪い持ち持ちだったのか?」
「さぁ?」
大輔はそう言うと次郎の足が震える。
「震えているね」
「糞が!」
次郎がふたりに背を向ける。
そして――
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