第48話 男はパンツが見たい生き物

ドサクサに紛れて大輔もりのあに近づく。


「10万円」


「えー」


大輔は口を尖らせる。


「払う?」


「しょぼん」


大輔は落ち込む。


「おい、そこいちゃつくな!」


大が、意識を失っているみさきのスカートに手を当てる。


「何をする気?」


大輔が尋ねる。


「スカートをめくる」


「……バカが居る。

 その角度からだと君からだと下着見えないでしょ?」


りのあが得意げに笑う。


「だが……」


大は、そう言ってみさきのスカートを強引に脱がす。

晒されるみさきの下着……


大輔には刺激が強かったためか鼻血を出してそのまま倒れる。


「え?」


慌てるりのあ。

ドサ。


倒れる十三。


「十三先生君もか……」


「俺の読みは当たった。

 このふたりにしてみれば、効果が抜群だったようだな」


その言葉と同時に鳩尾に痛みを感じる。


「あ……?」


そして大は倒れた。


滋が上着をみさきに乗せる。


「下着見ただけだろ?

 この人らは全く……」


滋はため息を吐く。


「滋は見まくってるもんな」


「まぁな……」


「否定しろよ」


百道は少し羨ましそうにため息を吐いた。


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