第3話 歩き疲れて深呼吸したカツサンド

ゆっくりとしていてあっという間の授業。

みさきは、ぼーっと空を見る。


「昼休みだよ?

 ご飯食べないの?

 一緒に購買行く?」


一はみさきに尋ねる。


「お弁当持ってきましたのでお構いなく」


「そっか」


一は小さく頷くとその場から離れ購買部に向かう。


「転入生とは仲良くなれたか?」


護るがニコニコスマイルでそういった。


「別に……多分向こうは僕と仲良くはなりたくないと思う」


「そうなのか?」


「うん」


「なんでそう思うんだ?」


「なんかツンケンされてる」


「そっか?気のせいじゃないのか?」


「どだろね」


一は小さく笑う。


「仲良く行こうぜ!あの子、結構かわいいじゃないか」


「顔で仲良くなりたくなる訳じゃないよ」


「まぁ、そうだわな」


護はそう言ってカツサンドを買い一は、焼きそばパンを買った。


「うん」」


「ってかお前はそれで腹が膨れるのか?」


「うん、逆に護はお弁当持ってきてるよね?」


「カツサンドは別腹なのさ」


そういって護はケラケラと笑った。

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