第35話 味方の居ないイッチ

692:元地球人

【悲報】

アリアを助けたらお礼に食堂のご飯を奢ってくれることになったんだが……レティシアに言う前にアリアと鉢合わせして現在空気最悪な件

この状況を切り抜ける方法を教えてくれんか?


693:名無しの地球人

アウト!!


694:名無しの地球人

これはイッチが悪いな


695:名無しの地球人

どうせ今回もイッチが悪い定期


696:名無しの地球人

詳しくは良く分からんけど、多分イッチが悪い


697:名無しの地球人

こういう時にイッチが悪くないことが一度もない

よって今回もイッチが全面的に悪い


698:名無しの地球人

イッチよ、今の状況を要約すればこうやろ?

 ↓

①イッチがアリアを助ける

②真面目で健気なアリアはイッチに何かしら恩返しをしようとする

③イッチがアリアに食堂でご飯を奢ってと言う

④イッチとアリアが食堂に行ってるところをレティシアちゃんが目撃

⑤修羅場←今ここ


699:名無しの地球人

何だ、100%イッチが悪いじゃないか

自業自得で安心したわwwww


700:名無しの地球人

そもそもアリアと食べるってレティシアちゃんに言って無かったんか?

婚約者には先に伝えなアカンやろ


701:名無しの地球人

イッチの味方がゼロで草wwww


702:元地球人

>>698

アリアを助けたのが昨日なのと一緒に食堂に行ってないのを除けば大まかには合っとるで

ただ、ワイの名誉に賭けて誓うんやが……ちゃんとレティシアには伝えようとしたんや

まぁ伝えようとした瞬間にアリアがワイを見つけて結果的にワイが隠してたみたいになったんやけどな


703:名無しの地球人

イッチじゃなければ絶対信じないレベルの言い訳やなww


704:名無しの地球人

それな

こんなタイミング良くバレるなんて中々……というかほぼないもんな


705:名無しの地球人

でもイッチだと途端に信憑性が増すの草


706:名無しの地球人

そんなことよりイッチに名誉があったことにワイは驚きや

とっくにそんなもの捨てとると思っとったで


707:名無しの地球人

そ・れ・なwwww


708:元地球人

おまいら好き勝手言いやがって……ならワイはどうすれば良かったんや?


709:名無しの地球人

朝一で伝える


710:名無しの地球人

昨日の内に伝える


711:名無しの地球人

上に同じく


712:名無しの地球人

>>710

ワイも同じく


713:名無しの地球人

そもそも婚約者のいる身で女子と2人でご飯を食べようとしている時点でアウトやろ


714:名無しの地球人

それな

言ってないならレティシアちゃんに怒られても仕方ない


715:名無しの地球人

珍しく皆んなド正論で草


716:名無しの地球人

>>715

当たり前やろ?

レティシアちゃんを悲しませたら許さんってワイら言ったもんな


717:名無しの地球人

そうだそうだ!

レティシアちゃんの笑顔を守るのがワイらの使命なんや!!


718:名無しの地球人

そう言えば……レティシアちゃんを悲しませたらワイらでイッチを処すって……


719:名無しの地球人

…………処すか


720:名無しの地球人

そうやな

もうイッチのやらかしが見れなくなるのは残念やけど……レティシアちゃんの笑顔を守るためには仕方のないことなんや……


721:名無しの地球人

よし、とりまロープはワイが用意するわ


722:名無しの地球人

ならワイはイッチを吊るす磔を用意するで


723:名無しの地球人

ならオレがショットガンか……


724:名無しの地球人

錆びた包丁なら任せな

家に腐るほどあるんや


725:名無しの地球人

最近鋼鉄の処女アイアンメイデンを手に入れたんやが……持ってこうか?


726:名無しの地球人

頼む


727:名無しの地球人

アンタ良く天才かサイコパスって言われない?


728:元地球人

おまいら全員実はレティシア云々がなくともワイを処したいだけやろ?


729:名無しの地球人

そ、そんなこと……ないよ?


730:名無しの地球人

ま、まさかそんなこと……(眼鏡クイックイッ)


731:名無しの地球人

またまた〜〜……イッチは冗談が上手いな?


732:名無しの地球人

…………ワイらはイッチが好きやで?

そんなこと思っとるわけ無いやん


733:元地球人

嘘付け!!

ワイだけ童貞を卒業したのを未だに根に持ってるんやろ!?

そんなんだから彼女も出来んのんや!!


734:名無しの地球人

あ、コイツ言いやがった!!

禁忌の言葉を口にしたぞ!!


735:名無しの地球人

よし、イッチは死刑!!

今直ぐひき肉にしてやるわ!!


736:名無しの地球人

ワイら非リアの恨みは恐ろしいからな!?

覚悟しとけよイッチ!!


737:名無しの地球人

ここでイッチを処さないやついる!?

いねぇよなぁ!?!?


738:名無しの地球人

おうよ!!


739:名無しの地球人

死刑死刑死刑死刑死刑


740:元地球人

掛かってこいや!! 

数多のやらかしによって超絶パワーアップしたワイが全員纏めてフルボッコにしてやるわ!!

覚悟s


741:名無しの地球人

あっwwww


742:名無しの地球人

これはレティシアちゃんにバレたなww


743:名無しの地球人

お疲れイッチ

ワイらが手を下すまでも無かったようやな








「———何してるのかしら??」

「な、何でもないですはい。本当に何でもないです」


 俺は正座の状態で訝しげに俺を睨むレティシアから視線をゆっくりと逸らす。

 するとレティシアが小さくため息を吐いた。


「はぁ……まぁ良いわ。つまり———アリア、貴女は昨日アルトに助けられたお礼に、食堂のご飯を奢ろうとしていたのね?」


 俺を正座させるだけさせて放置するレティシアは、今までアリアから語られた話を整理するように要点だけを掻い摘んで言う。

 そんなレティシアに、アリアは恐縮した様子で何度も首を縦に振った。


「は、はいっ! あれだけのことをして貰って何もなしというのは流石にいけないと思いまして……」

「その考えは間違っていないわ。借りはさっさと返しておくのが定石だもの」


 あー……貴族とかは特にそうだよな。

 貸しを放っておいて後々明らかに不釣り合いだろと思うようなことをやってくるのが貴族だからな。


 何て考えながら……俺はどんな目に遭わされるのか恐怖でしか無かった。


 そんな感じでガタガタと震える俺に、レティシアが恐ろしい笑顔で言う。



「あ、アルトはその状態のまま放課後までよ。授業が始まっても動いたらダメだから」

「えっ……でもそれだと先生に怒られ———」

「あら、授業をサボるのはお手の物じゃなかったかしら?」

「…………」



 完全にレティシアに論破された俺は、彼女の言う通りにそのまま正座の状態で5時間何もせずに座っていた。


 勿論先生にはクソ怒られたし足の感覚が今でも戻らないけど、死刑よりはマシだなと思いました。

 それとやっぱりレティシアを怒らせないようにしようと思いました。


—————————————————————————

 ☆5000感謝!!


 ここまで読んで下さり、ありがとうございます!!


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