第17話 王女との顔合わせ

632:元地球人

ミスった


633:名無しの地球人

はい来たあああああああああああ!!

ワイの勝ちぃいいいいいいいいい!!


634:名無しの地球人

俺も勝ちいいいいいいいいいい!!

気持ちいいいいいいいいい!!


635:名無しの地球人

>>633 >>634

勝ちも何も、全員イッチがやらかすに掛けてたから勝ちが存在しない件についてwwww


636:名無しの地球人

それはそう

イッチがやらかさないわけないだろ!!(迫真)


637:元地球人

おまいら……ワイが大変なときになんてことしてるんや


638:名無しの地球人

なんてことって……イッチが次にやからすか予想だけど?


639:名無しの地球人

結局やらかさないが0人で勝負にならなかったくだらない遊びですけど??


640:名無しの地球人

皆んなイッチがやらかすって信用しとるんやで

なぁ、おまいら!!


641:名無しの地球人

もち


642:名無しの地球人

あったりめぇよ!


643:名無しの地球人

ここにイッチを信じないやつはいないぜ?


644:元地球人

めちゃくちゃ不名誉で草

まぁそんなことは置いといて……おまいら聞いてや

ワイ……レティシアとの婚約の件を言うタイミングミスって王女様と結婚しそう


645:名無しの地球人

死刑


646:名無しの地球人

バイバイ、イッチ


647:名無しの地球人

あぁ……このスレもこれで終わりか

イッチ死亡によってな


648:名無しの地球人

くたばれイッチ

オレは貴様が許せねぇ


649:名無しの地球人

皆んなレティシアちゃん好き過ぎで草

あ、イッチには地獄への片道切符をあげるよ


650:元地球人

ワイはI◯OCA派やから遠慮しとく

てかワイは王女様と結婚するつもりはないわ!

流石に結婚するならワイが告白したんやからレティシアやろ


651:名無しの地球人

だよな

良かった、危うくイッチの顔面陥没させるとこだった


652:名無しの地球人

ふぅ……NTR危機回避か

純愛こそ正義


653:名無しの地球人

レティシアちゃんを悲しませたらイッチは死刑やからな

覚えとけイッチ


654:名無しの地球人

皆んなレティシアちゃん好き過ぎでイッチに殺意高すぎww

別に乙女ゲー世界なら逆ハーあるんだしハーレムでええやんww


655:名無しの地球人

た、確かに……!

その考えはなかったわ……


656:名無しの地球人

それもアリ

でも正妻はレティシアちゃん一択


657:名無しの地球人

それはそう

レティシアちゃんより上はワイらが許さん


658:元地球人

いやワイはこの結婚の断り方を聞きたいんやが……

前世陰キャのワイに女性を2人も幸せにできるわけ無いやん


659:名無しの地球人

あー(察し)


660:名無しの地球人

説得力高すぎで草


661:名無しの地球人

言葉の重みが違う


662:元地球人

おまいらホントに失礼やな!?

早く解決策を頼むで……


663:名無しの地球人

素直に言え

レティシアちゃんを悲しませたらいけない


664:名無しの地球人

>>663

同感やで

今回ばかりは巫山戯たらあかん


665:名無しの地球人

今回はワイらも巫山戯ない

正直に王様にレティシアちゃんがいると伝えろ


666:名無しの地球人

正直に言って駄目なら土下座でも何でもしろ

これで断れたらイッチは真の男や


667:名無しの地球人

頑張れイッチ

なるべく早く言った方が成功率は高くなるで


668:元地球人

ほ、ホントにあのスレ民か……?

いつもとあまりに違い過ぎて戸惑うんやが……

正直には言うけど


669:名無しの地球人

頑張れイッチ

今回はガチで応援しとるで


670:名無しの地球人

レティシアちゃんのために気張れイッチ






 …………さて、スレ民達はああ言ってるけどどうするかな……。


 俺は既に全身冷や汗でビチョビチョになりながら思案する。

 今目の前では国王陛下が物凄いニコニコ顔で気分良さげに自分の娘の良いところを語っているが……ごめん、正直全く聞いてない。

 そんな余裕、この俺にはないんですわ。


 それにしても……まさかあのお巫山戯してなんぼみたいなスレ民達があんな真面目なアドバイスなんて……明日は槍の雨でも降ってくるじゃないか?

 てか鬼畜なスレ民を心酔させるレティシアが1番恐ろしい気が……。


 俺がそんなことを思っていると……コンコンコンと扉をノックする音が聞こえて来ると同時に扉の向こう側から綺麗な声がした。


「お父様———ララ・イグニスです」

「入ってきなさい」


 国王陛下の言葉で扉が開き、レティシアにも負けない美貌を誇り、金髪赤眼碧眼というオッドアイの特異なこの国の第一王女が姿を現す。

 彼女は俺に視線を向けるとドレスの裾を持って令嬢式の挨拶をしてくる。


「お初にお目にかかります。私はララ・イグニスと申します」

「あ、此方こそお初にお目にかかります、アルト・バーサクと申します。この度はこんな私のためにここまで来ていただきありがとうございます」

「別に構いませんよ。私は貴女の未来の嫁になるのですから」

「あ、あのぉ……そのことなんですけど……」


 微笑を浮かべて全く嫌な素振りを見せないララ様にも、嬉しそうな国王陛下にも悪いと思うが…………ここで言わないとマズイよな……。

 ええい、もうどうにでもなれ!!


 俺はもう泣きそうになりながら勇気を出して2人に告げた。



「まだ公にしてないのですが、実は私———レティシア・フリージング公爵令嬢と婚約をしているのです! ですので本当に申し訳ないのですが……今回の結婚は辞退させて頂けないでしょうか……!!」



 同時に全力でスライディングジャンピング土下座を遂行した。


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 ここまで読んで下さり、ありがとうございます!!


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